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大きなガラス扉
日焼けしたブラインド
貸店舗、の白い貼り紙
コンビニになりきれなかった
角の、たなか屋

殺風景な店先のコンクリートには
ただひとつ
小さな郵便ポストが生えたまま
舌 ....
***** 妻へ

ねぇきみ
文金高島田と南京玉すだれは語呂は似てるけど
全然ちがうんだ
お色直しで再登場する新婦が
「さては なんきんたますだれっ!」
ってやったら会場は大騒ぎになるは ....
食卓の新聞紙をめくると
塩サバが現れた
よく冷えていて堅い
奥歯で静かに食む

ガタガタと襖が開いて
まぶしそな顔
(パパおかえり
(うん、ただいま、寒くないかい?
向かい側にぺたん ....
海に落とした万華鏡
ゆらゆら沈んでゆく

閉じ込めたはずの
いくつもの輝き
永遠と信じてた

哀しみの水圧に耐えかねた、刹那
万華鏡は音もなく弾け
また
とろり、とろり

もう ....
大村 浩一さんの佐野権太さんおすすめリスト(34)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
たなか屋の角- 佐野権太自由詩54*06-6-20
きみたちへのメッセージ- 佐野権太未詩・独白22+*06-2-8
ふたりシメサバ- 佐野権太自由詩5*05-12-21
空っぽの万華鏡- 佐野権太自由詩6+*05-12-13

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