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蝉が鳴く
じじじ、じじじと

幼いころ
容赦なく照りつける太陽のもとで見たのは
死を甘受して道端に仰向けになった蝉たちだった
彼らはまるで小石のようにただ転がっていて

大 ....
道端で咲いている花を
力一杯に踏み潰してしまいたい衝動に駆られるとき
臆病なわたしの足は頑なに地面を離れない
だから、その代わりに思い描く

茎が折れ
花弁が散り
アスファルトにべっ ....
大村 浩一さんの冴さんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 自由詩2*05-9-1
投影- 自由詩2*05-8-30

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