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いまはただ
雨が降り
石にしみるまま
あけないおくで翳のかたちを追っている
ひがしの空だけが
ゆるやかに
くちびるをひらき
すきまから虹彩をのぞむ
わたしは
まるい眠りを
かきわけ ....
かな小父の通夜はにぎわい
三弦と木魚 お宮の龍笛をひきあいに
かな小父の唄と三弦曲かれこれが寄って
大ざら酒瓶もたたかれる とむらいの夜
かな小父がわたしにくれる遺物 掌が
その壺の ....
テーブルの上に何かを忘れてきてしまった
いったい何を忘れてきたのだろう

それは大きなもの
ではなかった
かといって小さなもの
でもなかった
賞味期限が切れそうなもの
でもなく
 ....
「さよなら」
「さよなら」

人は
出会うときは向かい合って
別れるときは背を向けて
それでも前向きに
歩いてゆく

僕らは
出会うときは向かい合って
別れるときも向かい合って
 ....
「ずっと恋人でいましょう」
と言って 結婚をしました
結婚をして15年
ずっと敬語を使っていますね

「待たせました」
「出来ていますか」
が好きです

ついに私達の娘は
ロングス ....
愛飢え
丘聞く

濃さ
死す背育ちつ
手となりぬ根の
這ひ
増へ




母屋
射ゆ
獲よ
羽を
彼女はレースの手袋をしていた
日傘の陰の中に棲む渦巻のように道に迷い
信号を渡ると必ず赤になるのだった
僕たちは警笛と仲良くなって
赤いビートルのボンネットにひと蹴り入れてからひとごみに消える ....
倦んでいた
人ごみを避けると風が冷たかった
空の色が変わろうとしていた
古本屋でたまたま買った
サガンの「悲しみよ こんにちは」を
喫茶店で一気に読み終えたあと
いたたまれなくなって
ひ ....
青い鳥がじっと見てるので
毛をむしって 顕微鏡で見ました
顕微鏡で最初に見るのが 鳥の羽だが。
真っ白。青い鳥じゃないじゃん。

「あの子はピンクのお尻をしてる」と思われたい

初恋は最 ....
膨らんでしまった
地球の半分の大きさになった

わき腹に インドネシアがささるし
南アフリカからドイツまで腕をのばすと
陽が射さないと 苦情がくる

こんなに大きくなったのに
考えるの ....
おかあさんおかあさん。

腕がいっぽんしかないおかあさん
にほんあるおかあさんさんぼんしかないおかあさん
よんほんもあるおかあさん無数の
おかあさん。

本を読むうたをうたう食器を洗う道 ....
http://www10.big.or.jp/~akagi/flash/index.html#


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 ....
1時間前
起床時間の1時間前
あたしはまだ眠れていない
30分前
起床時間の30分前
あたしはまだ眠れていない。
いつの間にか意識はとだえ
そして聞こえた母の声
まだ、頭が覚めてない。 ....
太陽は権力の匂いがする
スピキュール、フレア、黒点、がひろがる
すべすべした君の肌から黒いレモンが香る。

君は喪服でフランス人形みたいに愛くるしくて
黒いレモンのペンダントをしていた
泣 ....
男はもう何日も水を口にしておらず
這々の体で村へたどり着いた
中央の広場には煉瓦を組み合わせた立派な井戸があって
水がいっぱいに溢れていた
男が早速つるべで何度も水をくみ上げては
勢いよ ....
 空を見上げたら青い渦の底にいる、
 ことに気づいた。目だ。
 背を押されて飛ぶように駆けつづけて来た僕、は
 たたらを踏む
 水色の傘につかまっていた指も楽になって
 水たまりの端を踏むス ....
「この
坂道沿いをだらだら歩いていくとあたしが
去年死んだ犬を拾ったのはもう十八年も前で
そのころ不倫、
不倫とゆうことばもそのころには無かったね、そういえば
その、不倫相手の奥さんを
ま ....
捨て金魚をした

近所に川がなかったので
人の多い駅前に捨ててみた
金魚だってわかってもらうために
「大学と手毬です 可愛がってください」とでっかく書いた
気になって一日に何回も駅 ....
 彼は 全身を 金糸で縁取ったような人でした 
 スーツを着て 遠くから 歩いてくると 白檀の香りがするような人でした
 髪は 肩まであって お家では 私が三つ編みにしてあげていました 
 イン ....
--少女の前に突き出されていた花火のうちのひとつが
ひくひくと火花を痙攣させて果てた
 
藍色の少女には、
次から次へと灯を移し代えられていやいや燃えている花火が
ただのモノクロの火花にしか ....
ア サ?
  メ?が、さめたら
 ナマエが、なくなっていま
  シ
  タ。

 タ?
   
 ハト?

ベッドのまわりは一面、ハトのむれ
灰色のモウフみたいにウメツクサレ
 ....
二十数年前
大量の醤油を飲んで自らの命を絶った科学者がいる
それが私の父だ
いったいどれくらいの醤油を飲んだのか
警官が説明しようとすると
母はそれを遮り
私の手を引いて長い廊下を歩き ....
― お持ち歩きの時間はどのくらいですか?―
― そうね 20分くらい ―
店員は片方だけ手袋をはめて
おもむろに小さなドライアイスのかけらを一つ取り出した

もやもやと息を吐くような白い煙
 ....
雨あがりの朝 久しぶりに生活を離れて美容院へ行くと 白い布を纏い私はてるてるぼうずになった
若い男に首を委ね お湯加減はいかがと聞かれて大丈夫ですと答える
洗われてゆく髪・・・シャンプーも香りが選 ....
【透明人間の憂鬱】

透明人間の悩みは
最近、髪の毛が薄くなってきたこと
これでも若いころは
リーゼント、ヨロシクきめて
ハマのあたりでバリバリに透明だったぜ、ってなもんで
今ではバ ....
--おはようございます。


彼女は朝のことばを話す
僕は夜の体で受け止める

--僕たちはいつも、たとえばテーブルクロスについて、とか
 あるいは縞模様のパジャマやタオルケットや
  ....
裏庭のトマトをもぐようにわたしはわたしになまえを
いくつもつける
(たとえばフランチェスカ、など)
そこにいるわたしテーブルのうえのわたし
わたしがすでにいないところにいるわたし
テーブルの ....
ぼくの名前は秒針
チッチッチッチッと音を鳴らして
0秒から59秒まで
時間を知らせるのがぼくの存在

ぼくはある待合室の掛け時計の中にいた
ぼくのことを見詰めている
ひとりの女の子が居た ....
俺がまだ子供の頃
あんたの息子達と仲がよくて
近所の子供達とも一緒になって
よく遊んだものさ
ある日、俺はあんたの家で
いつもの連中と一緒に
お化け屋敷を作ったんだ
窓をふさいで、部屋を ....
--フォン・ギエルケ
 不協和音
 von-Gierke病

深夜、
僕は、
娘の病名を、韻律のように
繰り返し繰り返し繰り返す

--von-Gierke
 フォン・ギエルケ
 ....
渦巻二三五さんの自由詩おすすめリスト(97)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「しののめはあなたのなかのまるい眠りに棲む」- キキ自由詩2103-10-27
にぎわし日- 田代深子自由詩1003-10-24
忘れ物- たもつ自由詩1603-10-24
うしろ歩き- アムレス自由詩103-10-24
告白- 山内緋呂 ...自由詩36*03-10-24
五十音の実験- 岡村明子自由詩1203-10-22
『渦の女』- 川村 透自由詩8*03-10-10
十月×日- 岡村明子自由詩603-10-4
開腹(満帆さんの質問へ)- 山内緋呂 ...自由詩603-9-28
大陸- 山内緋呂 ...自由詩1103-9-11
おかあさん- なを自由詩803-9-4
縁_Flashバージョン____山田せばすちゃん/赤木虫太- 山田せば ...自由詩6*03-8-26
彼女の歌- 栗田小雪自由詩403-8-21
『レクイエム・レモン/ひかり』- 川村 透自由詩603-8-14
井戸- アンテ自由詩7*03-8-13
『台風、ん』- 川村 透自由詩303-8-9
ツイステッド- なを自由詩203-8-4
捨て金魚- 嘉村奈緒自由詩33*03-8-3
いちじくの、空- 山内緋呂 ...自由詩703-7-26
『9月11日の線香花火』- 川村 透自由詩503-7-11
『アナタ_ハ_ト_サメマシタ?』- 川村 透自由詩403-7-10
醤油- たもつ自由詩9203-7-9
アイスクリームとドライアイス- 野島せり ...自由詩103-7-8
てるてるぼうず____- 野島せり ...自由詩103-7-5
透明人間と- たもつ自由詩4703-6-23
『彼女の朝』- 川村 透自由詩203-6-21
テーブルのうえのフランチェスカ- なを自由詩3203-6-18
精神科の待合室でのつまらない妄想。(千葉県民の会で朗読したや ...- よだかい ...自由詩1603-5-21
奥さん、俺はあんたを本気で怖がらせたかった- 紀ノ川つ ...自由詩503-5-13
『von-Gierke・華音』- 川村 透自由詩603-5-2

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