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「じゃあまたね」
って手を振って
どんどん遠ざかっていく君の笑顔
外燈がとぎれとぎれで
すぐに見えなくなってしまう
もう会えなくなるなあ。
一緒に歩いた海辺も
{ルビ茅蜩=ひ ....
二月、
薄明るい空の向こうに
何があるのか、あたしは知らない。
人さし指に触れた白い骨は
堅くてさらさらと乾いていて
同じものがこの体の中に潜んでいるのだ、
と思うと、酷く ....
かみさまなんていない
かみさまなんていない
またふゆがきたよ
てをつないでくれるきみがいないのに
なつはすぐにおわってしまうんだ
いつだって
ゆきがふるのはうれしい ....
赤い花、咲いた。
燃え盛る炎のように
大切なものを消し去る、理不尽なその花。
思い出すのは真夜中
暗い海を見つめていた夏の終わり
灯台みたいに
僕たちを導く光なんて何処にもなか ....
青い硝子
浮かぶ絶望
夏の
向日葵
白い
白い光
僕が仰ぐ
黄色い花弁
風 揺れて
遠い記憶
鳥の
白い
骨
千切れた
白い
雲
....
あめ、いつからふってるの?
めをとじてあなたのこえをきいてると
じかんのかんかくがくるってく
すきなしょぱんのあのきょくが
とおくからきこえてくる
ぱぱがむかしおしえてくれた
いどのおは ....
あ の 夏 に
侵 食 さ れ て ゆ く 記 憶
風 化 出 来 な い
君 の 亡 霊
空を
携帯の画面で切り取る。
目蓋の裏に
きみの姿を思い描く。
会いたい、と
簡単な一言が云えなくて
切り取った空を送る。
デジタルな言葉は
正確に届くとは限ら ....
空が青いよ。
哀しいことも辛いことも
そんなのはきみのせいじゃない。
そんな小さいてのひらで、
護れるものなんて少ないでしょう?
傲慢じゃないかな。
誰かを救えるなんて、
本当に思ってい ....
寂しがり
嘘つきで
夕暮れにも泣いたりしない
強がって
爪先で
ねえ、
迷いくらい蹴飛ばしてよ
君の笑っているところが見たい
赤信号
一番星
黄昏の寂しさ
....
今日久しぶりに
君の夢を見たよ
もう此処にはいない君
とても滑らかなその声も
少し意地悪なその瞳も
僕はまだ 憶えている
僕たちは何処から来て
何処へ行くんだろう
命の ....