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手つなぎ鬼がぐるぐるまわってこっち見て笑う
鬼はどちらかなんて分からないと答えると
かけた歯を見せてうれしそうに笑う
ぼくにはそれがとても無邪気に思えた
鬼さんこちら手の鳴る方へ
小 ....
泡と塗れる事に嘯き覚えて
僕が去っていった日曜日に
汚れた流線型が降り積もる肌に
華奢なライン真似て空が繋いでいく
プラスチックみたいなリズム
音がまねて吐き出す雲の中で
わずかな音は ....
鼠が足音消して眠りだす頃
内緒話は夜から始まる
昼から逃げた月がおびえている
おびき寄せられた踵と爪先は
捕まえられた唇のふるえる音を
聞いている
両目の瞬きをする瞬間に
広がり始め ....
右手を知っているかい?
隠された左手の独り言はまた隠され
君と問う
耳に手に振り撒いた残骸を握り締めて立つことなんかを
女の子はついに目をつぶったきりろくに返さないことなんかを
....