ここは田舎町だから
電車の中はいつもの様子
ポツンポツンと
どこに座れば良いのか
迷ってしまう
どうせ辿り着いてしまう
ガタンゴトン
揺れる
窓の外には
見慣れているという
さ ....
心が抜けてしぼんでしまった
わたしの身体に
あなたの息を吹き込んで
ちょっとあたたかな
ちょっと煙草臭いあなたの息を
自分までもが赦せなくなった
あの日から
わたしはわたしじゃ無くなって ....
むせかえる 肌の匂いで 妄想す
うなぎより 冷麺よりも かきごおり（苺）
いい年の 君のうなじに あせもでき
束の間の 癒しの時間 雨宿り
花細工 萎びてもなお 花細工
....
プルトニウムに 蟻んこが
たくさん つながっています
わたしは
Ｋ氏に せかされて
夢の中でも
詩を ひねっている
魔女狩りパフォーマンスは
もういいかげんにしたらいいのに
世 ....
望んで、息を止めている
駆け抜けていったのは誰だったのか
その先に生まれない景色を夢見て
地図の見方を覚えていたはずだったのに
信号の変わる瞬間を逃さずに、狙撃する
駅前の海は潮騒を響か ....
寝起きは、不機嫌
な ぼくなので、
世界の終わりの
ような顔をして、
何もかも、どうでも
よくなっている。
なので、
ぎゅ ぎゅっと 後ろ
から だ きしめて、
さらりと キ ....
ゆれる葉の
一枚が
ためらうように
消 ....
君君君 君君君
君君君君君 君君君君君
君君君君君君君 君君君君君君君
君君君君君君君君君君君君君君君君君
君君君君君君君君君君君君君君 ....
Ｇｏ！
Ｈｉｔｃｈ！
Ｇｏ！
名古屋で降りて
ラブホテル
の丘に
咲いたダリアの一輪の
唇の頬のうなじの太ももの蹄鉄の
隠された場所の
の丘に
びっしりと生えそろう数億のダリアの一輪の
唇の頬のうなじの太ももの
暴かれた場所の
の丘
....
にわか雨は窓ガラスを叩く激しさで
海辺の汐臭さをわたしの部屋まで連れて来た
波音のひたひた寄せるテーブルで
いつか拾った貝殻の擦れる音色がする
ハンガーにかけたわたしの白いブラウス
温もりの ....
｛引用＝ あのひとの記憶がしずむ海は、いつしか防砂林で見えなくなった
越えられない高さに、すこし安心した｝
砂が、降って
深く深く沈んで 底まで
皮膚 ....
紅茶を飲んで
ハチミツ入れて
サンドイッチを
ゆっくり食べる
おしゃべりして
すっきりする
リンゴ畑で
大きなリンゴ
ござを仕舞い
頭がくらくらする
時間だけが経つ
ハレ ....
あなたは踊る
ダンスが好きだから踊る
私も踊る
ダンスが好きだから踊る
あなたは踊る
寂しさを紛らわすために踊る
私も踊る
寂しさを感じるあなたの側に居たいから踊る
あなたは踊 ....
青みがかる灰色の空
春の若葉も静かな会話
横断歩道 赤に変わって
僕は止まる 息を吐いて
思うことはたくさんあるが
思っても仕方のないことばかりで
晩御飯の ....
笑ったり
照れてギャグにしたりせず
まじめなかおをして
ぼくはあなたとSEXがしたい
という。
瞬きもせず
言い訳など考えず
....
またもどうでもいいことを勝手に書きたいと思う。
以前から、人種差別する人間で知られている俺だが、
「また今回もかよ」って程度で読んでくれて良い。
最近、語学学校に来た韓国人がいるのだが、なか ....
この世界の人間はみんな自分が一番賢いと思っている
「自分より優れた者は五万といる」
口でそう言って自分が一番謙虚な人間だと心の中で思ってる
自分よりおいしい思いをしている者を見ると
何故か ....
ただ一度
抱き締められた
その腕は
遠い日の
引き潮のように
わたしを
つれていってしまいました
ここにいる
わたしは
こい を
しているのですか
こい を
してい ....
花曇りの空に舞う胡蝶の
その透きとおった翅を
欲しいと思う
やわらかく笑う
ということを覚えたのは
いつの頃だったろう
新しいピンヒールが
足に馴染まなくて
ア ....
久しぶりに居合わせた雨で、新しくなる
霞がかった乳白色フィルター
アルコールで剥れ、紅潮した肌のきめ細かい部分に触れると
はらはらと、なにかが散っていくのを感じた。
その体温によってあ ....
美しすぎる、或いはただくだらないために割愛。
....
河原でハマグリを焼いた
たった一人で
誰にもらったか覚えてない
買った記憶もなかった
まだ食べてみもしないうちから
香ばしさが口中にひろがった
煙ばかりが立って
....
わたしらが抱く少女幻想の姿れの果て
一体そんなうつくしいものがどこにあるのと
血や肉で出来たわたしら見えないものでしか繋がれない
まるでひとつのものだとでもいう風に
わたしやあ ....
薄情な 青
鳥 の群れが横切って ｙｏｋｏｇｉｔｔｅ往く
「帰すべき者へ、
おれたちは告げる。」と鳴いている
ぼくは夢を見て起きた。あれはなんだったんだろう？
こころ ....
かっこ悪い男が笑いながら風呂で溺れている
（クラクラ）
歯の抜けた女が頭を打ってカプセルに埋もれて
（クラクラ）
最後のパーティ羽目を外しすぎてその日一番寒いクィーンに
（クラクラ）
夕暮 ....
ドレミのドの
点々は
うまれたての涙です
ソラをめざして
シにかえる
はじまりとおわりの
涙です
片足だけ靴履いて
レプラコーンに会いに行こうよ
どこにも続かない道を
どこまでも行こうよ
何が残っていただろうかとポケットをひっくり返す
というのは私の好きな詩人がすでにやったことの二番煎じなので
これはまずいと思い
何が残っていただろうかと自分を裏返す
粘膜
血液
脳漿
....
書けなかった詩の断片が
ちぎれた草になって
風に舞っている
いのちは永すぎる未完
死してなお
始まりにさえたどりつけない 未完
私の夜はいつもと同じ旋律を
内側の街路にまきち ....
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