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半起ちの牛若丸が駅前にすべり込むのさ黒塗りのクラウン
バロックと不感症との相関をチャイナドレスで教授されたし
祈っても駄目ならでっちあげるのよ神様からの着信履歴
何度でも生まれ変 ....
倶利伽羅を越へていづこへいつかへる回転数学流転の鴨よ
芸はこれつたなけれども人のみみ転ばしめむや鴨の水掻き
神無月ひとり詠じし数寄ものの禰宜の畑に月はめぐらず
かものはし そがふるさ ....
うるせえなそれでも僕のたましいはゴムタイヤに詰めた散らし寿司なのだ
もてたくてもてるふりしてもてまくりもててもててもててもててもてて
一日に一本限りのタバコのような君のスマイルのためなら
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白黒白黒 テントに籠もる咳払い 秋の夜長の神経衰弱
七並べ アルミパイプの指定席 正面に花 照れるジョーカー
「大ちゃんの絵ができました」叔母の手による油絵を喪服で抱え
安らかに ....
サンダルの散らかり過ぎた滑走路 紙ヒコーキの泳ぐ地下鉄
この街に照準のような雪が降る 国道のはて 君の空より
ダイダロス=秋の夜長にこんがらがったる作業ラインの十二指腸である
し ....
来年の人に焦がれて石のうえ とかげよとかげ 紡錘形の
神無月 缶に残った潮だまり パンツ一丁でのぼせた親父
れもんのれ せむしぐものせ けるとのけ ぱんてぃらいんをめぐるたそがれ
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三分でラーメン喰って破滅してドンブリもろとも叩き割る街
朝の椅子 朝の冷たい君の耳朶 朝の冷たいコーンフレイク
初七日の間口五尺の半なまの太郎次郎のひきにくの花
ひだまりの 庭で ....