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ナポレオン
起きてこいよ
日本の朝日も
きれいなもんだぞ
おはよう
一番にそう言うのさ
教えてやろう
正義と野心にもえていた
そんな日もあったね
教科書に書いてある
僕は君 ....
銀河の中に浮かぶ
青い星の中で
ブラックホールよりも重い
暗闇に落ちる
その暗闇の引力に
私の思惑もプラスして
もう
抜け出す気すらない
もし私が一人で暮らしていたら
暗闇の ....
雨で頭も体も重いから
今日は一日眠って過ごそう
ピンクのタオルケットを
頭から全身被ったら
まるでピンク色のさなぎの様
中から見る色もピンク一色
....
はじめまして
しょっかくもどきです
むしのあたまにはないけれど
さんねんめになります
ネコをみるのがとくいです
どこまでつづいているのか
ときどきふしぎになります
こんなわたしですが
....
しがうまれたころから
ぼくらのことばはこきゃくだいいち
あまごいしてあめがふらなければ
ぼくらはころされてきたのだから
いちばんゆうめいなひとのなまえくらいしってくれなきゃ
おまじ ....
懲りずにまたお昼寝をしてしまったので
また哀しい
夢を見ていたことも
一人の時は泣いてもいいけど
二人の時は笑ってね
わたしは笑顔で君をおかしていって
君はわたしなしではいられなくって
そして最後は夜の夜中に
君から電話をくれないか
祖父が亡くなってからずいぶんの時が経つ
お骨になった祖父は白く そしてもろかった
まだ暖かい祖父の骨を私たちは火ばしでついばむ
生きている者を火ばしで持ち上げたりしないすなわち
祖父は名実 ....
上空から見下ろす海
小刻みにさざ波たっている
雲は氷山のように海に浮かぶ
前方には白く大きな空中要塞
近づくとそこは雲海となり
白いふわふわの絨毯に変わる
....
あなた、ルリツグミのヒナと
お昼寝をしたことはあって?
風を確かめるように浮かべた
少女の白いあご、のライン
穏やかな微笑みに
たたまれてゆく{ルビ睫=まつげ}
....
わたしが遅めの初潮を迎えたとき
母がお祝いにとお赤飯を炊いてくれた
(今の子もそんなお祝いしてもらうのかな
膨らみ始めた胸の先が痛かったりして
ちょっとだけ…おとなになった気がした
それから ....
陽ざかりに
影がゆれる
塀の上に
白樫が緑の枝をのばし
陽ざかりに
光がゆれる
そこに咲いている
荒地野菊の花
寡黙な額に
風が吹き
みつめる心も
そっと ....
僕の職場には黒猫さんがいた
黒猫さんの本当の名前は町田さんというのだけれど
何故だか誰もが黒猫さんと呼んでいた
僕はどうして黒猫さんが黒猫さんと呼ばれているのか知りたくて
社内の先輩た ....
写真の顔が赤く焼け焦げた頃
天然水が飲めなくて心が濾過していた
早熟な豚は獣道に魅入られたまま引き返せなくなっている
ブースリー ブースリー 美しい声、マグネットに吸い寄せられ
弾けるようにあ ....
会いたいな
会いたいな
逢いたいな
逢いたいな
遇いたいな
遇いたいな
あー痛いな
あー痛いな
あいたい
あいたい
あいたい
君に
会いたいな
ぷくぷ ....
メリーゴーランドにのりたいの
あの白い一角がいい
かげろうゆらめく
君の瞳に反射する
ひかり
昇華した太陽が
並んだ影を焼き付ける
アスファルト
蝉時雨を踏まない ....
ふと気がついたら
わきの下にゼニゴケが生えていた
不快だけど放っておいた
ゼニゴケにだって生きる権利があるはずだ
そう思って耐えようとした
すると何日かして
あごの下にも
乳房の下にも
....
そこにやさしく出来そうな気がして
後ろに回した手でしっかりと繋ぎ合わせて
周回遅れの二順目で考え込んでいる
白く霞んで、言葉は
国語の教科書の裏側の回りくどさで
声を揃えて読まなければ
先 ....
地球上に私の居場所はない
でも居場所くらい自分でつくれると思った
でかい大陸は無理だったが
ちいさな島をつくるのはそんなに難しくなかった
島をつくったとたん流人たちがやってきた
できたて ....
ただ奇妙に笑う君の夢をみた
君の小さな手を握る夢だ
イタズラッコの春っぽの風っこが
ぴゅうと口笛を吹くように渡ると
空のほっぺたをっぽっと染めずに
かた物の茶色の樹々のさきっぽを
ほんのりももいろぴんくに大変身
....
あじみをさせて
みどりの小道
生れたばかりの若草のあじ
かなしくないあじ
やさしくないあじ
みずのあじ
あじみをさせて
ももいろ並木
やくめの終わった花びらのあじ
こわくない ....
わぁーといって駆けだした
川柳みたいなあめんぼう
鯨の巻き尺、眼鏡の噂
耳が無いから聞き逃す
踏んだり蹴ったり
ぼろぼろの
影絵を映して畏まる
いろはにほへとと
畏まる
三月三日のひ ....
竹林には何がいる?
パンダ!
かぐや姫!
宇宙人!
わたし!
にょきにょき
にょきにょき
にょき
さてと
だれもいないね
闇夜に 嘶く
「そんな つもりじゃ
なかったんだ」
って、
言ってみたって
きのうまでのわたしを
簡単に
捨ててしまったんだ
いつのまにか ....
きれいなものだけ見ていればいいよ
そう言ってくれた人の眼は溶けてなくなって
代わりにそこには何が入ったのですかと尋ねたら
寂しそうに笑ったんだ
今年もまた春が来て、
今年もまた桜が咲いて、
何度も何度もこの季節はやってくるのに、
君は一度も私のところに来てはくれない。
「春になったら逢いにいく」
その約束は、いったいいつの春でしょう ....