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この街はひとつの詩篇しずやかに置手紙のような息を吐くひと
光さす野をひたすらにゆくがいい、君、セルリアンブルーの尾びれ
湯豆腐を崩さぬようにくずしつつ星の底までゆきたいと言う
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イーゼルに落とした真夏 果たされぬゆえにかがやく約束がある
変わらないものはないから今きみとゆっくり海をなぞる江ノ電
きみがいのるかたわらの空はてしなく果てをいだいてにじむ夕映 ....
(雨に濡れた明朝体のようなてのひらで羽だったあたりをなぜてください)
水のない水底で背びれをあらいあう僕らは人にも魚にもなれずに
「この鱗あなたにあげる。ともしびをわすれた夜のともしびとし ....