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降り出した季節のはじめのひとしずく 僕は知らずに踏みつける夜
おぼえてるもうわすれてる ふりだしではじめにふったさいころのめは
泣き出した君の最初の一滴を 知って知らずか{ルビ宇宙 ....
曇る窓の先は雨
バスの湿り気に汗ばむ
ポケットのハンカチ
フロントガラスをぬぐうワイパーの往復が
息苦しさをリズムにのせようとする
雨の降るしくみは
学校で教わった ....
雪に閉ざされた街と
鉛に封じられた空が
防風林の向こうで
混じりあって、深藍に
レールギャップを鉄輪が踏む音
ポイントを焼く篝火の色
私は泊まる宿も決めず
真っ白な駅 ....
息をひそめて
(葉も揺らさぬように)
焚き火が揺れる
煙の中でも煙草を吸う君は
跡形もない言葉のままで
髪先を星座に投げる
傷跡だけを残すために
遠くの峰でわき上がる
季節 ....
積乱雲を夕刻に照らし
今日の終わりの貌
南南東に流れてゆく
身代わりの月は
時々かすみ
雲よりも遠くで
私を笑っている
またたく稲妻が呼ぶ
....
嵯峨野の竹林をさやさやと
ひそやかにながれていきます
野良犬の糞を拾いもせず
高級な玉砂利で覆ってしまい
きれいな庭ですねと褒めると
これが普通ですよ
....
答えだけが
求められるから
今日は太陽が沈むでしょう
そのたびに
遠ざかっていくのです
飛鳥の石舞台は夕日に
廬山寺の桔梗は夕日に
やってくる未来を信じないにしても
....
田舎暮らしに馴れきってしまい
地下街が怖くて僕は
東梅田のビルの隙間
歩道をとぼとぼ駅に向かう
汗がにじむのは
気温のせいじゃなく
コンクリートに染みついた
あの夏の影の照り返し
不快 ....
京都には
たくさんの色がある
錦の糸、その数だけの
雨が降れば、石畳の
風が吹けば、竹林の
雪が降れば、杉山の
星が舞えば、祭囃子の
さらりと、するりと、
あたりまえの顔をして ....
花を褒めるような言葉で
君を傷つけてみたい
月を愛でるような文字で
君に刻んでみたい
どんなにやさしくて
気持ちのいい言葉も
押し開くことのできない
君の肌の下
暖かいものが満ちた ....
はぐれものは
ふるさとの名前を知らない
だから、私の汗ばんだほほを
冷たい指でぬぐいながら
細く、薄青いくちびるで
君が名付ける、それが
たどり着きたいふるさと ....
夜の街で闇をさがし
身を隠す暗がりにも
灯りを求めたりして
中途半端なままだね
いつもぼくらは
言葉の空白にふるえて
粋な単語たちをあつめ
草の実に糸を通すようにつ ....
四時三十六分
始発
どいつもこいつも
終着にむかっていきやがる
終着は、またどこかへの始発で
始発は、いつしか誰かの終着で
だれもかれも
途中で降りるのだろう
{ルビ可変電圧 ....
魚の名前や花の名前に似ているけど
それとは違う言葉
直線ではなく曲線にも似ていない
それでも閉じている言葉
数え切れないそれらを
生み出しては忘れ去り
墓標をたてては
思い出と気取っ ....
海沿いの盆地にみちた
湿気と体温と上昇気流の
かたち、あの夏の雲
想いだけが熱いから
激しくゆらめくように
それでも
倒れるわけにはいかないから
ひとしきりの雨を
足跡にするのでしょう ....
海という隙間で息も絶えだえに
船がただひとつ進めない方角があり
羅針盤の鏡にこうして映すと
宇宙も空も無くなる時間なのに鏡は
越えられない境界線を示すだけなのです
宇宙に似た深い暗闇を
....
真夜中の街
儚い灯りを縫い合わせて
君はいくつも
星座を作ってみせ
物語がわからなくても
知ったかぶりで綺麗だねと
僕は何度も
言うのだろう
地上の流れ星はいつも
赤 ....
はじめて海を知ったのは
函館山の東側、岩だらけの海岸でした
あちらこちらに見える対岸の
私との間は早波で仕切られ
たくさんの潜水艦が行き来しているのだと
おじいちゃんに教わりました
次 ....
Rin.さんのたりぽん(大理 奔)さんおすすめリスト
(48)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
仮称_流星雨
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たりぽん ...
短歌
10*
07-10-6
路線バス(系統21番)
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たりぽん ...
自由詩
10
07-10-1
駅・五所川原
-
たりぽん ...
自由詩
10*
07-9-17
晩夏の指先に
-
たりぽん ...
自由詩
8*
07-9-6
くうふうりん
-
たりぽん ...
自由詩
11*
07-8-22
きょうとさんけい
-
たりぽん ...
自由詩
6*
07-8-13
さーくる
-
たりぽん ...
自由詩
10*
07-8-8
駅・大阪
-
たりぽん ...
自由詩
15*
07-7-22
くろのかたろぐ
-
たりぽん ...
自由詩
13
07-7-12
トレジャー
-
たりぽん ...
自由詩
9*
07-7-11
故郷
-
たりぽん ...
自由詩
12*
07-6-13
夜のかたちのピッテロビアンコ
-
たりぽん ...
自由詩
12*
07-4-1
クロスシート
-
たりぽん ...
自由詩
10
06-9-27
大人になって、僕は
-
たりぽん ...
自由詩
18*
06-9-12
足跡、夏の
-
たりぽん ...
自由詩
15*
06-8-6
ひとしずくの水彩
-
たりぽん ...
自由詩
17
06-7-31
夜景、そして
-
たりぽん ...
自由詩
17*
06-7-24
海を知るか
-
たりぽん ...
自由詩
12*
06-7-18
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