すべてのおすすめ
静寂の水面に一石を投ずれば
波紋がゆらり、影が波立つ
月もまた冷ややかな横顔を
一層歪めて泣き笑いする

この橋の名を面影橋と人は呼ぶ
月明かりの下で我が影を
水面に映せば見えるとい ....
間違っている気がして
冷蔵庫の乳製品を並べることにする
自分に似ているものは右側に
似ていないものは左側に
それ以外のものは
バスタブに順序よく沈めていく
ひとでなし!
口のよう ....
母は優しい
兄貴より遥かに出来が悪い俺は、
絵が好きで詩が好きで、なんだかいろいろ中途半端で、
でも、
生まれてきてくれて本当に嬉しいのだと
臆面もなく言うから
俺はいつもあなたの目を真っ ....
川縁の土手に根を生やした蒲公英たちは
うららかな春の陽射しを浴びて
いっせいに背を伸ばす


夏になったら向日葵になるの


ダンデリオンが通りかかると
みんなで声をそろえて問い ....
君と
君の子供と
駝鳥牧場に卵を買いに行く

大きな鳥に
君も
君の子供もはしゃいで

{ルビ接写=マクロ}切り忘れて
携帯で駝鳥と撮った写真は
すべてがぼやけて

僕らの風景 ....
 


 青みがかる灰色の空
 春の若葉も静かな会話
 横断歩道 赤に変わって
 僕は止まる 息を吐いて

 思うことはたくさんあるが
 思っても仕方のないことばかりで
 晩御飯の ....
「『たたかう』んだよ。」
生まれて初めてRPGゲームというものをやった私に
見るに見かねた兄はそういった。
ブラウン管に広がる広大な異世界を前に
右も左もわからない私は
兄の言うがままにカー ....
      がっこうのりかしつにはウーパールーパーがいます
      ちいさいときはすごくかわいかったけどいまはぜんぜんかわいくありません

{引用=

       
         ....
黒い静寂の隙間から
甘く短い便りが届き
振動はそのまま
片耳から深くに伝わって
封印が容易く解かれる


ひとつひとつの接吻が
蝶になって
夢心地だった恋の日も遠く

雪と降る ....
10センチの赤ちゃん
手のひらで眠る

うごめき
芋虫のダンス

這い回る
どこだ、どこだ

ああ、違うよ

ママはね
いないよ

でも吸い尽くしたいんだね
ごめんね
 ....
                   ねえ、かけっこしようよ

                   だめだよ、僕は




              そよ吹く風



    ....
あなた、むかし、ひとがいました
ひとは足で歩いてました
あなた、でもそれは、あなたではない
足の、裏の、歩くの、速さの、
それらすべては、あなたではない
あなたはまだひとではないから ....
カミキリムシに噛み切られている
僕は薄い紙になっていて
手も足も出せない
手足が出たところで
噛み切られるだけだけれども

昨日までの厚みは
どこに行ってしまったのだろう
でき ....
「私がおばさんになっても」と森高は歌った
ついこの間のことのようだけど
もう十二年も前の話だ
その年に僕らは結婚した
つまり、僕らが結婚して既に十二年たった
ということだ

僕は一度、交 ....
今朝から元気な
うさぎは雪で出来ていた
おはようと声をかければ
おはようと返してくるし
動けはしないものの
今日も元気でいられることは
いいことだ。

うさぎは冷凍庫で冷やしてやると
 ....
ポチ
あたしに名前をちょうだい
できるだけ覚えやすい
あたしの名前は
とうの昔に
風に飛ばされてしまった
決して飛ばされることのない
首輪のついた名前を
それは
 ....
お月見の日に
呪文のように祈りを囁くと
願いが叶いました

という噂を耳にしたので
信じて囁いてみたところ

私はにんげんになれました

でも気になることがふたつだけ
しっぽとねこ ....
夜のネオンきらびやかな街の一画
あまりはやってなさそうなその店の
客引のにいちゃんに騙されたふりをした

「うちは見せるだけじゃないからさ」って

一番前に座って待った
クリスタルライト ....
ほたり ほたりと
 流れていくものは
  私の涙では ありません

手のひらに掬えば
ほんのりと色づいて
これは 紛れもない
星の溶けたものなのですよ

一粒 拾ってごらんなさい
 ....
知らないとしか
答えない人がいる
知ってることも教えない
ただ自分で探してごらん
ということは教えてくれる
自分で答えを探すことが
どんなにせかいを楽しくさせるかを
その人は知っている。 ....
その日を過ぎると
君の背中から栓が抜け落ちて
とろとろと水、のようなものが零れていった
舐めてみると、海の味がする
帰っていくんだな、なんて思う
薄いお酒を飲みながら
時計の針を見ていた
 ....
今、
紙切れを擦っています。
心がまとまらない内に
鉛筆を適当に走らせて
しまっていたので
適当な言葉が
紙の上に並んでいます。

一心に擦ると
真ん中の方から
二つに
割れてし ....
スーパーのレジで
おつりのコインを数枚受け取ると
「わあ、お金が増えたね」
と娘は目を輝かせる

自動ドアから出るときも
「あのおばさん、きっと親切な人なんだよ」
ふわふわと歌う
 ....
小麦粉粘土で作られた
どうやらメスの体を持つ
ワタクシという自身は
いろいろな音やコトバによって
固有名詞になったのだった

ワタクシをそのマタから
放り投げた成人女性や
 ....
きりんさんは
どうして あんなに くびが ながいの?

ぺんぎんさんは
どうして とりなのに おそらを とべないの?

へびさんは
どうして てと あしが ないの?

くじらさんは
 ....
湯船に浸かる

日付変更線を越える旅


「風呂は命の洗濯」
とは言うけれど

「命の選択」
が正しい


真っ白な天井を眺めて
時折沈んでは息を止める


一人の空間 ....
彼女は
どんな名前よりも
羽根がほしかった

いつも
風に撫でられる感覚
風をきって、両手がすべりゆく瞬間に
あこがれていた

それでも

わたしは天使のにおいがしないから
真 ....
手が
どうしようもなく震えてしまうので
病院へ行った
先生は左耳で一通り話を聞いたあと
(背中が汚れていますね
と、わかりきったことを言う

一列に並んで
背中を洗っていた僕の後ろには ....
乾燥した始まりには
どうしても雨が欲しかったから
浅いじょうろを軒下につるして
ただ、揺れるままにしてみる
並べられた靴、窓を開ける順番
この朝も、毎朝と呼びたい

僕の
通い続けると ....
出会いは突然にやって来る

    1
漫画みたいに正面衝突
口喧嘩で知り合う
学校に着いたら
転校生だった

    2
図書館で読みたい本に手を伸ばし
手と手が触れ合う
簡単 ....
美味さんの自由詩おすすめリスト(164)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
面影橋- 落合朱美自由詩31*06-5-10
- たもつ自由詩1506-5-7
no-title- 士狼(銀)自由詩20*06-5-6
ダンデリオン〜蒲公英の精霊〜- 落合朱美自由詩23*06-5-4
駝鳥牧場に卵を買いに行く- たりぽん ...自由詩12*06-5-4
やりきれない- 水在らあ ...自由詩10*06-4-24
たたかうんだよ- yuma自由詩9*06-4-13
ピアニカ- ふるる自由詩10*06-4-10
甘い振動- 銀猫自由詩12*06-3-30
粉ミルク- チアーヌ自由詩206-3-27
_草_原- ふるる自由詩2*06-3-20
あなたは、まだ- たもつ自由詩906-3-19
- たもつ自由詩1206-3-14
もし君がババアになったら- たもつ自由詩15*06-3-12
うさぎとの思い出- 夕凪ここ ...自由詩4*06-3-11
ポチ(仮)- 夕凪ここ ...自由詩4+*06-3-9
しっぽとねこのみみ- 夕凪ここ ...自由詩6*06-3-7
ストリッパー- ベンジャ ...自由詩8*06-3-5
空に還る- 夕凪ここ ...自由詩6*06-3-4
だからわたしはせかいとであう- 夕凪ここ ...自由詩7*06-3-2
栓抜き- 霜天自由詩1006-3-2
夜更けの行為が繋がる場所- 夕凪ここ ...自由詩2*06-3-1
おつり- たもつ自由詩54+06-2-26
日本の土の上- むらさき自由詩2*06-2-26
QUESTION's- KADY自由詩1*06-2-25
洗濯を、選択を- 紫音自由詩1*06-2-25
中古の羽根- なつ自由詩6*06-2-24
汚れた背中- 佐野権太自由詩9*06-2-24
月曜日- 霜天自由詩606-2-24
出会いと別れ- 海月自由詩1*06-2-24

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