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うたたねをして目覚めると
一瞬 {ルビ黄金色=こがねいろ}のかぶと虫が
木目の卓上を這っていった
数日前
夕食を共にした友と
かぶと虫の話をしていた
「 かぶと虫を探さなく ....
春の陽射しに
紅い花びらが開いてゆく
美しさはあまりに{ルビ脆=もろ}く
我がものとして抱き寄せられずに
私は長い間眺めていた
今まで「手に入れたもの」はあったろうか
遠い真夏 ....
目の前に桜の老木が立っていた
土の下深くへと
無数の根を張り巡らせ
空へと伸びる
無数の枝を広げ
( {ルビ薄曇=うすぐもり}の雲間から 白く光る日輪が覗いた
太い幹 ....
水無瀬 咲耶さんの服部 剛さんおすすめリスト
(3)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
探しもの_
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服部 剛
自由詩
16*
06-8-22
夕暮れの並木道
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服部 剛
自由詩
14*
06-3-13
木の幹に浮かぶ人影
-
服部 剛
自由詩
10*
06-2-27
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