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遥かに遠くに満ちてゆく、夢のような泡立ち。
その滑らかな円を割って、
弱くともる炎。
最後のひかりが、睡眠薬のなかに溶けてゆく。
みどりで敷きつめられた甘い草原。
潤沢なみずをたくわえて ....
ひかりの意志は、古い細密画の粗野を洗い、
陰影の微動を深めて、写実を濃厚にめぐらせる。
信仰の果てしない夢を、
高貴な光彩の眩しさのうえに、
振るい落として――。
古典はイスパニアの春を謳う ....
赤いくちびるの、艶かしい呼吸の高まりが、
耳元をかすめ過ぎて、
世慣れた顔のひろがりは、穏やかに浮かび上がり、
成熟した夏を秘めた、
落ち着く若い寡婦の頬をかしげて、
経験にさばかれた甘い水 ....
1
ひかりがなく照っている太陽は、世界の黄昏を
予言して、黒いかなえた起点を、再びふまずに、西を眺めながら、海が飲み込む土地をたんねんに探していく。太陽は、誰もみたことがない、隠し ....
おとぎ話に現れるような青いガラス張り、きらきらと光る円形の家、艶やかな肉体を生きる双子の姉妹が住んでいる。空気が呼吸している肌を一枚脱ぎ捨てる、瑞々しい体液の雫を垂らす木々、凍る岩。双子の姉妹が暗闇の ....
さらさら/さらさら/さらさら/さらさら
夜がひかりを浴びている。
さらさら/さらさら/さらさら/さらさら
暗闇の空から、月の青い液状の光線がおおう。模様ガラスをすかしてゆがんだ火焔の抽象 ....
青い朝が鈴を鳴らして合図する。
霧のむこうは、へらさぎが、雨音に耳を澄まして、
零を数え終えると、夥しい空の種が芽を出して、
幾万のひかりが降る。季節が連れて来る慈悲を、
寝台に凭れて、味 ....
満月と星たちが次々と、深い海底に落下して、
水鏡には黒褐色だけが見える。
孤独になった空は雲を身篭って、
粉雪を定まらない海底に落としてゆく。
きのう、海辺の空を眺めて笑っていた僕は、
今日 ....
あなたがいて
華のようなあなたがいて
あなたが動くと、わずかにか ....
水無瀬 咲耶さんの前田ふむふむさんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夢の経験
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前田ふむ ...
自由詩
24*
07-2-16
ひかりの憧憬
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前田ふむ ...
自由詩
16*
06-9-27
ダブリンの草莽
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前田ふむ ...
自由詩
18*
06-7-2
偽・大洪水—散文詩
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前田ふむ ...
自由詩
4*
06-3-12
青い円形の家—双子の姉妹
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前田ふむ ...
自由詩
4*
06-3-12
ひかり・ひかる・ひかり
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前田ふむ ...
未詩・独白
5*
06-3-8
朝
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前田ふむ ...
自由詩
6*
06-3-3
いのちの感性
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前田ふむ ...
自由詩
13*
06-3-2
美しい残像________________________
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前田ふむ ...
未詩・独白
10*
06-2-28
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