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夏が去ったあとのがらんどうに
いつしか白く大きな九月階段が出現していて
そして僕らはその段々の上に
蒔かれたように腰かけていた
ただそこで空を見あげていたり
何かを読んでいたり
歌をうたっ ....
いくつもの風が過ぎた
いくつもの雨が過ぎた

いつ結んだ思い出だったろう?
   僕の地平をゆく青い旅人に
   君の塔に棲む白い少年が手を振る

日と月とがめぐる 星座がめぐる
幾重 ....
目を閉じて
果実たちの歌をうっとりと聴いている君の午後
に あたり前の登場人物のようにとどまっていたいのに
何故だろう砂のようにこぼれてゆく僕の輪郭
すっかりこぼれてしまう前に
君に気づいて ....
かたちのない宝石を
手のひらで転がす九月の午後
孔雀たちはまどろんでいる
淡く実る葡萄の夢を見ながら
水無瀬 咲耶さんの塔野夏子さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
九月階段- 塔野夏子自由詩22*11-9-11
僕らの日々- 塔野夏子自由詩7*11-6-29
君の午後- 塔野夏子自由詩7*11-2-11
中_庭- 塔野夏子自由詩17*10-9-29

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