すべてのおすすめ
世界の終わりを思わせるほど明るい日
地の果てのようながらんとした広野に
世を捨てたようにひとつ立つ古い塔のそばで
君は僕を待っていた

僕らは手をつないでだまって塔をのぼった
ひょっとして ....
淡いピンクのチューリップがいけられた
硝子の花瓶のそばに
罅の入った銀色の金属製の心臓が
取り外されて置いてあった
彼はその代わりに
肋骨の中に脈動変光星をひとつ
納めようとしていた
昨 ....
この日頃
心に映ったいくつかの言葉たちが
モビールになって
中空に
揺れる

長椅子あたりに
たたずむのは
けれどもう溶けて消えかかっている
誰かの
不在の
かたち

陽射し ....
夜が来る
月があってもなくても
私は鳴く
誰にも聞こえない声で
私にも聞こえない声で

私という存在の途切れ目 に
夜ごと咲く花があるからだ
けれど私はその花に
触れることはおろか
 ....
a.u.i.さんの塔野夏子さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
明るい日- 塔野夏子自由詩9*07-4-25
春のオブジェ- 塔野夏子自由詩14*06-4-3
水栽培- 塔野夏子自由詩11*06-3-25
途切れ目_に- 塔野夏子自由詩10*06-3-5

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する