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本当に誰かを好きになったなら
皆はどんな言葉にするのだろう
本当に伝えたい気持ちがあったなら
僕はどんな言葉にするのだろう
言葉に慣れた僕達が
あなたの隣にいる幸せや
闇に浮か ....
隣のクラスの美少女が
休み時間に
ざわつくしじまのなか
窓際のぼくの席までやってきて
ぼくの手をにぎり
これが
永遠のかたっぱしよ
と微笑んだ
美少女はそのまま
開け放した教室の ....
人の一生は
うたかたの夢のように
何が起きてるのかも
わからないうちに
過ぎ去ってしまう
朝 眠い目をこすり
仕事へ出かけ
精根疲れ果てて
家路につき
自分が本当は何がしたいかな ....
かりそめの逆月のように
心変わりを繰り返す衝動は
裸足で歩く土の痛みにも似て
剥き出しの無垢なここを刺激した
病であるはずもない
まして重病ではない
ただ風になびく黒髪の
一本一 ....
何かあった時
一番に話したいのは君で
楽しい事も
辛い事も
何かを言ってもらいたい訳でもなくて
ただ君に聞いて貰いたくて
悩んでいると
君に聞いてみたくなるんだ
別に答えが欲しいわけで ....
朝の光で目覚めた僕は
芋虫のように畳を這って
何をするでもなく
見上げた空は何処までも青く
身体をくぐり抜ける風は
夏の思い出とともに過去へと向かい
今で ....
今宵も
しんしんと
夜が降る
私はゴーグルもつけずに
調度良く降り積もった夜に
深く深く潜る
深淵までたどり着くと
耳元を
口笛のような風が吹きぬけ
目をあげると ....
いつも鳴ることはない携帯電話
誰もいないこの部屋で 小さく震えて 回って 机から落ちた。
めずらしく電話がきた 必死に教えてるのに・・・
誰も取ることはない・・・さびしく床で鳴り響く ....
足並み揃えて歩く新兵さんは
どこか物悲しげで
それを見送る白いドレスの女の子は
真っ赤な唇で こう叫ぶのさ
「私の元へ帰ってきて」
カメラを覗いている若者は
小さな硝子越しに見る世 ....
はじまりはいつも真っ暗闇の中で
終わりの光は見えない。
だけど、一歩踏み出したその時から
歩くべき道がみえてくる。
もちろん、その一歩を道からはずしてしまうかもしれない
そんな気持ち ....
小さな指で僕の顔をなぞる
その手は白くてとても冷たい。
僕が涙を流すと またその指で拭ってくれる。
そんな君の手は 日に日に細くなってゆく。
....
真っ白な雪野原での事でした
真っ白いその空気の中
インクを垂らしたように
その黒い人は立っていました
時折はためく
やはり
黒いマフラーが
降る雪と交差し ....
母にとって
父の面影を落とす
私は
悪そのものでした
父が何をした人だったのか
母がどんな目に合わされたのか
そんな小さな事は
どうでも良かったのです
ただひたすら ....