すべてのおすすめ
わたしとしては早く終わって欲しいのに
あなたはまるで厳粛な儀式に望む
いんちきくさい司祭のような面持ちで
わたしのかたちを確めてみたり
わたしの知らないかたちで動こうとする
ふだんと違う表情 ....
どうやら朝を迎えたような気がする
朝の日差しに目覚める窓ひとつ無い部屋
暗闇に閉ざされたキューブとでも
例えられそうな この狭い部屋のなかで
確かに感じられるのは
未だ眠りから覚めぬあなたの ....
真夏の夕陽に染まるさざなみは
あなたの肩越しに遠のいてゆくばかり
深めに倒したナヴィシートで
あなたの好きなラヴバラードに酔いしれて
日焼けしてしまった首筋に心地よくて
小さなため息をひとつ ....
ぷかぷか波間で浮いているのが
一流のサーファーだと思っていた
金づちのわたしにとっては
それでも素敵すぎて
おなじようにぷかぷか浮いている
ボードの数を数えたりして
どれがあのひとなのか
....
とうとう動かなくなってしまった
トパーズ色した わたしの鍵
普段持ち歩いているバッグの中で
かさこそ這いまわりながら
わたしの吐き出す
あのひとへの恨みとか辛みとか
どうしようもない思いを ....
にわか雨は窓ガラスを叩く激しさで
海辺の汐臭さをわたしの部屋まで連れて来た
波音のひたひた寄せるテーブルで
いつか拾った貝殻の擦れる音色がする
ハンガーにかけたわたしの白いブラウス
温もりの ....
今朝卸したばかりのお洒落なパンプス
爽やかな淡い色合いのパンプス
新人さんと間違えられたくない思いで
ヒールをちょっと高めにしてみた
でもつま先はさっきからストッキング越しに
どこか逃げ道を ....
カレーライスが食べたかった
あなたと通った高田馬場早稲田通り
夕食にはちょっと早すぎたけど
なにげにカレーライスが食べたくなった
あなたの好きな福神漬けをたっぷり乗せて
おひやをスプーンでか ....
それは言葉にならない思いであった
母は母であった
息子は息子であった
いずれは離れ離れになる定めだった
『ふたりは生き別れる』
それは別段、不幸なことでもなく
いつまでも悔恨に捕らわれるこ ....
鉢植えの花が咲いていた
色とりどりの花々が咲いていた
しかし どいつもこいつも嘘っぱちに思えて
可憐な花びらをえいっとばかりにつねってやった
花の香りに誘われて蜜蜂が飛んできた
蜜蜂が耳の周 ....
ハナミズキが総苞に
厳しかった冬の名残を残すように
ひとのことばの端々には
生きてきた人生の痕跡を引き摺って
それは醜さの現われでもあり
それはしがらみのようでもある
引き ....
わたしと一緒のときでさえ
素知らぬ顔でメールチェックする あなた
コーヒーをかき混ぜる仕草で
わたしのこころをかき乱す
いつの間にかミルクを入れなくなって
ショウウィンドウに映る姿を気にして ....
別れたダサ男のしつこいチョクメ
援交 けっこう もうけっこう
言い寄るイケメン 鼻毛が気になり
オールで汚れた勝負パンツ
寄せてもむりむりバストアップブラ
バンザイ ウザイ イタすぎ ....
Scene-1 ワンナイトスタンド
吸いかけのセーラム・ピアニッシモ
「お先にどうぞ」はシャワールームに消えて
枕の下に隠した明るい家族計画は
LLサイズの見果てぬ夢
渇いた二人の身 ....
あなたが大声で「ロバの耳」
とか叫ぶ意味が判ったわ
解き放つのね 何かを
解き放ちたいのね 何かを
あなたはこの町一番の床屋
それは誰もが認めていて
あなたが決めた髪形に
誰も逆 ....
「この花きれいだね」
あなたは美しさの形を指先でなぞると
風の誘うままに微笑み
未だ慣れぬ白い感触を確かめながら
おぼつかない足取りで
わたしの半歩先をゆっくりと歩む
....
叩く
ひとを叩く
大好きな彼女
君のこと好きだよ
と言わずに叩く
大切な母親
いつもありがとう
と言わずに叩く
可愛い我が子
よしよし
と言わずに叩く
....
あなたに「俺を愛せ!」といわれても
愛することのできないわたしです
あなたの冷たい仕打ちのおかげで
路傍の露と消えた二百十万の御霊を思えば
どうしても愛することはできません
市谷で散 ....
ベッドに横たわるキキの傍らに
典雅とまどろむ猫
誰しもあなたを思う背後で
してやったりと微笑む あなた
乳白色の柔肌は滑るように
見つめるものを誘い
乳白色の眼差しは射るように
....
時には詐欺師が人を欺くように
わたしはあなたを欺きたい
飲めぬ程に苦い毒薬であっても
この世に喩えようも無い甘美さを
死を迎える程耐え難い苦痛であっても
五臓六腑に熱い何かが駆け巡り
....
わたくしはなりたい あなたに
好きからはじめる花占い
かならず好きで終わるから
弘前のあなた 今年も綺麗に咲くのね
好き
嫌い
好き
嫌い
好き
幾度やっても ....
春は優しい素顔を何処かに隠し
コートのすそにまとわりつく
うつむいて
泣きべそかいているのは誰のせい
そんな街の片隅でも確かに芽生える
やるせない泣きべそ顔の奥で
見つけたもの
....
ギガバイトのうねりのなかで
わたくしの三半規管
忘れない 忘れたくない
あなたの 優しい こえ
花蜜から花蜜 あまりにも
気まぐれ過ぎる あなた
プラトニック と プラスチック
....
あなたへ届かぬ手紙の行方をたずね
風の舞う街へと旅立つ
(緑色のインクで書いた
(お別れの手紙なのに
幾艘もの小舟を乗り継ぐのは
わたくしの至らなさと諦めてみても
何故にあなた ....
涸れ果てた喉を潤す故に
あなたは涅槃まで水を引くという
(お空あお過ぎて
(わたくしの心模様もあお過ぎるのかしら
あお空を見上げ続けることは
あまりにもつらくて虚しいから
....
君は頭でっかちな赤と白のブチ。ぶくぶくと
揺れるコカナダモに身を委ね、退屈そうな気
配で天を見上げる目玉に映るのはどこまでも
青い空に気まぐれな白い雲のブチ。
自慢の ....
(割れ落ちた心の軋みより流れ出す)
せせらぎの音に我身を任せ
消え入りそうな意識の果てに
あなたの額より滴る汗の熱さを慕う
さよならってどこまでも悲しいのね
狂おしさは許されぬ愛 ....
「わたしたちのからだ ここに入るのね
その言葉は 墓前に供えた白い花より麗しく
遠くに 在るもの いつか 訪れる
その日を見据えては 永久 に さすらい
「わたしたちの心 あの雲に ....
あなたの姿を まぶたの裏側に
赤い 糸 で繋ぎとめ
下の名前を そっと 呟いてみる
あなたへの 気持ちを 確めたところで
ぬかるむ春の気配に取り残された針金細工
忘れ ....
生きる意味に悩んでいるなら
悩んで悩んで悩み抜いて
大いに苦しめばいいよ
それでも君は幸せなんだから
今すぐにでも死にたいのなら
遺書のひとつでも書いて
とっとと死ねばいい ....
こめさんの恋月 ぴのさんおすすめリスト
(174)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
可愛い女
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恋月 ぴ ...
自由詩
30*
06-6-21
Morning_Blue
-
恋月 ぴ ...
自由詩
17*
06-6-16
Love_Boat
-
恋月 ぴ ...
自由詩
15*
06-6-11
ぷかぷか
-
恋月 ぴ ...
自由詩
17*
06-6-6
エフィメラ(或いは邂逅)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
27*
06-6-1
E_minor_7th(きざし)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
45*
06-5-27
Blue_Note(斜光線)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
27*
06-5-23
カレーショップであなたに愛を告りたかった
-
恋月 ぴ ...
自由詩
17*
06-5-18
きずな(母の日に思いを寄せて)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
33*
06-5-14
ろくでなしの詩
-
恋月 ぴ ...
自由詩
14*
06-5-12
対話
-
恋月 ぴ ...
自由詩
14*
06-5-10
マゴコロ
-
恋月 ぴ ...
自由詩
15*
06-5-8
BANZAI_UZAI
-
恋月 ぴ ...
自由詩
7+*
06-5-8
Forget-me-not_(GW_Special_Vers ...
-
恋月 ぴ ...
自由詩
12*
06-5-5
ときはなつもの
-
恋月 ぴ ...
自由詩
14+*
06-5-3
たまたま
-
恋月 ぴ ...
自由詩
30*
06-4-26
Knock_On_The_Door
-
恋月 ぴ ...
自由詩
20*
06-4-24
愛するこころを忘れずに
-
恋月 ぴ ...
自由詩
13*
06-4-20
乳白色のあなた
-
恋月 ぴ ...
自由詩
12*
06-4-19
Another_World(もうひとつの世界へ)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
15*
06-4-14
弘前のあなた
-
恋月 ぴ ...
自由詩
15*
06-4-11
ふわり感じるもの
-
恋月 ぴ ...
自由詩
20*
06-4-8
Op.16_ギガバイトのうねりの…
-
恋月 ぴ ...
自由詩
17*
06-4-5
Op.15_あなたへ届かぬ手紙の…
-
恋月 ぴ ...
自由詩
13*
06-3-30
Op.14_季節のタブロー(春)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
11*
06-3-28
赤と白のブチ
-
恋月 ぴ ...
自由詩
13*
06-3-26
三月のオフィーリア
-
恋月 ぴ ...
自由詩
17*
06-3-22
香春盆夢歌(かわらぼんゆめうた)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
16*
06-3-18
Y曲線
-
恋月 ぴ ...
自由詩
18*
06-3-14
世界で一番不幸せと思っている君に贈る歌
-
恋月 ぴ ...
自由詩
33+*
06-3-8
1
2
3
4
5
6
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