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青いタイルのベランダに降り積もる羽蟻の死骸
雨のない夏 睡魔に襲われる夕刻
ゆっくりと旋回しながら
飛行少年が落ちてくる
脚を尖らせて私は歩く
あなたはコンパスで地球を計り
風 ....
長いこと油を注してくださらないので
歯車がきしみます。
近ごろはゼンマイも巻いてくださらないので
動きはすこしずつ鈍くなってゆきます。
けれどわたしはまだ動けます。
きこきこと歩きます。 ....
ヴィレブロルト・スネルは己の運命も未来も悟りはしなかった。
しかし光は己の運命を知っていた。
もっとも速くあれ
それが光の命題であり運命であり
屈折しても反射しても散乱しても構わなかっ ....
お年玉の全額を本に変えるのが習慣だった。地元ではまともな本が買えないから、母の実家がある街で買った。母の実家は一応県庁所在地にあって、その周辺にはそれなりに書店や古書店があったのだ。一年に一度か二度 ....
夏が終わって、私はまた学校に行ったり行かなかったりの日々を過ごした。学校に行けばまあ成績は中の上、ほとんど図書室で本を借りるためだけに学校に通っている生徒だった。その当時、私には目も合わせないくらい ....
「SFの黄金時代は12歳だ」という言葉がある。つまり、SFが最も面白かった時代は20年代でも60年代でもなくて、読者本人が12歳だったころ、とゆーことなのである。そんなものだろうな、と私は思う。しか ....
当時私が住んでいた町には、本も売ってる店が2軒あった。言っておくが書店ではない。「本も売ってる」店である。どちらの店に行くにも、自転車できっちり20分かかった。ひとつは、スーパーに隣接した、雑誌と文 ....
13歳の私は、キャプテン・フューチャーと火星シリーズと栗本薫の小説を愛した。それらの本はすべて母が母自身のために買ったものだった。母が買ってくる本はだいたいが私の趣味にあっていたし、面白くもあったの ....
11歳の年に、私の人生は暗転した。何がどう問題だったのか、私は詳しく書きたくない。私はそのできごとについて様々なかたちで詩にしている。勝手に想像だか妄想だかをふくらませてもらって、かまわない。ともあ ....
まず、母について語らねばならない。
私の母は、かなりとんでもないヒトである。イナカ住まいの高卒のキャディーだというのに、創刊号からSFマガジンを購読し、本棚には中国文学と江戸文学とハヤカワ ....
星砂は生物の死骸で
きらきら光ったりはしない
でも星砂はそれなりに夢の結晶
そういうものならあげられる
ビオトープには囚われのメダカ
アクアリウムには透明なナガスクジラ
プラネタリウム ....
前田ふむふむさんの佐々宝砂さんおすすめリスト
(12)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
上下左右
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佐々宝砂
自由詩
20*
07-2-19
風の名前
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佐々宝砂
自由詩
7
06-5-22
あけがた
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佐々宝砂
自由詩
2
06-5-21
もっとも速くあれ
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佐々宝砂
自由詩
10*
06-5-7
異形の詩歴書_14歳冬
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佐々宝砂
散文(批評 ...
4
06-4-18
異形の詩歴書_14歳秋
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佐々宝砂
散文(批評 ...
7
06-4-16
異形の詩歴書_14歳夏
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
4
06-4-16
異形の詩歴書_14歳春
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
6
06-4-16
異形の詩歴書_13歳
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
6
06-4-14
異形の詩歴書_〜12歳
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
5
06-4-14
異形の詩歴書_〜10歳
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
5
06-4-14
I_gotta_love_you
-
佐々宝砂
自由詩
7
06-3-15
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