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何杯の酒を飲み続けて
どれだけの吐瀉物を流し出したか
胃や肝臓に残る重苦しさも
頭の芯から首筋に響く痛みも
この愚かな心に刻みつけられた
嘆きと悔やみを忘れるに至らない

事実が目の前で ....
詰め込まれたスケジュール
思い返しても変わるはずがない
時間を一つずつ手探りするたびに
何を抱えながら生きているのか
だんだんと見えなくなっていくよ

汗と香水と煙の匂いが立ち込める
博 ....
抜け殻の瞳を眺めると
底に微かな水があった

忘れかけていたのは
例えば同情であるとか
例えば憐憫であるとか
そういう物を拒絶しながら
守り抜いた自己が在って

外側から眺めると
 ....
向かい風が強く
帰路を遮っていた

ネクタイに残る斑点
三月に降る雪はいつもより
駆け足に融けていくようだ

見上げた街頭が染める
閉じ行く季節の徒花は
移ろう時に逆らいながら
自 ....
ちりん、ちりんと
ストラップにかけた
小さな鈴が泣いていて

僕はただとぼとぼと
涙さえ流せずに
現実に草臥れていました

金に囚われた義務と
時に縛られた責任が
いつの日か忘れ去 ....
冬の曇り空の隙間
陽射しが差し込んだ先を
追いかけて走ったけれど
たどり着く頃にはいつも

寂しげな笑顔を拾って
空を見上げたとしても
気ままな風が運ぶ雲
視線の先で分れて消えて

 ....
人の多い交差点
一人佇む僕の影に
誰かがふと足を踏み入れる
それはまるで
心の中に入り込むように
さりげなくも図々しいもので
だからこそ思う事は
それが例えば誰かじゃなくて
僕の望む君 ....
前田ふむふむさんの松本 卓也さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
自棄- 松本 卓 ...自由詩1*06-4-3
白々しい風- 松本 卓 ...自由詩2*06-3-31
脱皮- 松本 卓 ...自由詩2*06-3-28
きっと、忘れない- 松本 卓 ...自由詩2*06-3-15
調律- 松本 卓 ...自由詩7*06-3-10
いつか春を掴む日まで- 松本 卓 ...自由詩2*06-2-14
佞言- 松本 卓 ...自由詩2*06-1-22

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