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幼子が堅く握った手を
僅かにゆるませるように
朝の光を浴びた梅の木が
真白い花を孵化させている
豪華さはないが
身の丈に咲く、その慎ましき花に
頬を寄せれば
まだ淡い春が香る
....
いつだって遥か遠くを
見つめていた、正太
本当はそんな名前じゃないのに
誰もがそう呼んでいた
*
学校へ行く途中
平然と菓子パンを買った、正太
朝飯なのだと、悪びれず
無造作に ....
時雨さんの佐野権太さんおすすめリスト
(2)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
春の歩み
-
佐野権太
自由詩
27*
07-2-5
俺たちの風、syota
-
佐野権太
自由詩
21*
06-9-5
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