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わたしの妻は冷たい。
どれぐらい冷たいのかというと、
夜中に妻の躯の冷たさで、
飛び起きてしまうほどである。
そんなとき妻に触れていたわたしの部分は、
軽い凍 ....
ドル箱という箱を見たことがないのですが、
それは米国製の米櫃でしょうか。
「おとといきやがれ!。」
ということは、
先日お伺いした時には、
もう了 ....
雲は遅刻したけれど青空は遅刻しなかった晴れのち曇り。
曇のカーテン薄いから、
向こうが透けて、
青い影。
ぐうん空魚が、
ほわわわ ....
密売人から買った野良月に嚼まれた傷口からはひかりが、
躯がひかりで満たされてゆく。
おれの中であの月が満ちてゆく。
血管も骨も細胞も脳も眼球も、
....
と、
いうわけで。
この国は美しくなりました。
美しい国に人間たちいません。
美しい国に人間たちいりません。
だから人間たちみんなで食べました。
美しくない人間たち ....
告白します。
主食はみかんです。
黄色いお手てのみかん星人。
好きな音楽は、
シューベルト「未完成。」
甘酸っぱい望郷の曲です。
今日は休柑日。
....
ゆきの「ゆ」が角ばって見える、
さむい。
屋根裏部屋は、
雪色吐息。
みかんはこたつで甘くなる。
ならばとりんごも並べてはみたが、
はて。
....
たたかうトナカイさんへ、
サンタにまけないでください。
たたらたあこより。
あとごにちかんですね。
サンタのおうぶおうにまけず、
がんばって。
たあこ。
....
「螺子を一本抜いておきました。」
きみが夕べ、
夢でそういったので、
あたちの今朝は、
すこち壊れている。
こら笑うな。
「ちんでちまいたい。」
なん ....
お空がこおると氷が降るの。
さみしくさむいの。
お星に還るの。
傘を広げて、
「こーるさいん。」
こおったお空には届かない。
こごえるの。
....
もう、
くもくもくもくもくもー雲ばっかり!。
お空なんて裏返しちゃえ!!。
お空をくりりん!。
お星さまが恥ずかしそうにお尻を魅せています。
やー ....
取り急ぎ、
申し上げます。
(中略。)
そうしてぼくは、
きみよりお年寄りになって、
しまったのでした。
だから。
いつか向こうに着い ....
言葉はすでに既製品コンドームに「ことば。」と書いて「かれ、」に被せる。
コンドームはしゃべりはじめるべらべらとしゃべくりはじめるのでうるさい。
....
「誰とでも、
っくすするんですか?。」
と訊かれ、
きみとならと応えて、
XXX...
平手打ちをされたのは左。
右の頬を差し出して、
キスをもらう ....
冷蔵庫を開けて卵を取り出す。
卵は冷えていて、
すこし硬い。
手の上で卵を転がす。
卵はなめらかで、
とてもすべすべしている。
頬に当てると、
ひんや ....
熟れたウルトラの母の肌に絡みつく、
怪獣バルンガの触手。
嗚呼!危うしウルトラの母。
だがそこにやってきたのはケムール人。
ケムール人はねばねばした液体を、
その頭部 ....
リコは軟体のYにして、
変数Xの虜になりて、
っくすの事情。
難解なXの方程式。
あんな体位もできそうねと、
笑うリコ。
肋曲線Oマイナスπの周 ....
「っくすって、
くしゃみみたいな言い方ね。」
と、
終わったばかりの彼女が呟き。
ひとにぎりふたにぎり。
ふたにぎりと、
ちょっと。
誰かのもの ....
明かりの消えた教室で、
ひとりふたりと、
席につく。
学籍のないぼくたちは、
幽霊みたいにゆらいでて、
いつも不安で不安定。
黒板のかすれた数式は、 ....
どこへおいきやすの。
ほらあんた、
あんたですがな。
どこへおいきやすのか、
ちゃんとゆうてみなはれ。
ゆえへんのか、
ゆえへんのはどのくちや、
このくち ....
一。
バットマンの乳首は黒い。
そんなことを考えていると、
玄関のチャイムが鳴った。
テレビを消し、
けだるく返事をして立ち上がる。
足下がふら ....
彼がいる。
此処彼処に彼がいるので、
落ち着いて眠れない。
彼は日暮れになると満ち満ちてくる。
丑の刻を迎える頃には、
遙か彼方まで彼で満たされる。
此 ....
せっくすの意味を知ったのは、
煙草を覚えた日だった。
せっくすの女が吸っていたのを、
もらってはじめて吸った。
だけどはじめてせっくすしたのは、
その日じゃな ....
アシカの着ぐるみは、
足から着なさい。
と、
園長先生がいいます。
だけど、
そういう園長先生の、
背中のチャックは半開きで、
中からクマの毛がはみ出 ....
ぼくは、
よいこなので、
うんこです。
とってもよいこなので、
とってもうんこです。
うんでくれたかあさんも、
そういってぼくを、
たびにながしました ....
封を切った宇宙からは、
懐かしい薫りがしました。
お久しぶりです。
と、
挨拶をして、
あなたを二匙。
ゆっくり沸かし、
ふんわり注ぎます。
....
わたしは眠ります。
目を閉じ、
膝を抱えて、
冷たい液体に浸され、
ふゆる堕ちて、
目を見開き、
網膜に最後の瞬間を焼き付け、
固い地面に叩き付け ....
わたしがうまれた宇宙は、
とても深いところにありました。
そこは何もかもが、
ゆっくり動いていて、
まるで止まっているような、
時がながれていました。
....
濡れた月は、
この上ない美味である。
薄く雲のかかった、
十六夜月の、
あの豊穣さといったら、
想い出しただけで、
灰色の大脳が蕩けてしまう。
満月の ....
ごみ袋を引きずって、
外に出る。
家の外に出るのは、
三日ぶりだ。
ずるずると、
アスファルトの上を、
引きずって運ぶ。
集積所の周りでは、
ご ....
佐野権太さんのPULL.さんおすすめリスト
(63)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
「_つめたくて。_」
-
PULL.
自由詩
10*
07-2-4
「_はてなくん。_」
-
PULL.
自由詩
14*
07-2-4
「_晴れのち曇りで、さんさんさん。_」
-
PULL.
短歌
8*
07-2-3
「_狂月病。_」
-
PULL.
短歌
4*
07-2-2
「_美しい肉造り内閣。_」
-
PULL.
自由詩
6*
07-2-1
「_主食はみかんです。_」
-
PULL.
短歌
10*
06-12-26
「_雪色吐息。_」
-
PULL.
短歌
8*
06-12-24
「_たあちゃんの伝言板。_」
-
PULL.
短歌
8*
06-12-20
「_こわちたのよっつめ。_」
-
PULL.
自由詩
6*
06-12-19
【短歌祭】「_さみしくさむいの。_」
-
PULL.
短歌
9*
06-12-16
「_お尻とお空とお星さまって、たっこ。_」
-
PULL.
短歌
8*
06-12-16
「_はっぴー・ばーすでー、とぅー・みー。_」
-
PULL.
自由詩
18*
06-12-13
「_ばとことびそあ。_」
-
PULL.
短歌
8*
06-11-10
「_ぼくは、っくす。_」
-
PULL.
短歌
7*
06-11-7
「_たららま。_」
-
PULL.
自由詩
8*
06-11-6
「_うるとらみ、っくす。_」
-
PULL.
短歌
4+*
06-9-15
「_っくす、のじじょう。_」
-
PULL.
短歌
10*
06-9-13
「_にくよくの、っくす。_」
-
PULL.
短歌
7*
06-9-12
「_放課後の回遊魚。_」
-
PULL.
自由詩
15+*
06-9-9
「_おいない。_」
-
PULL.
自由詩
14*
06-9-8
「_漬けられた夜。_」
-
PULL.
自由詩
11*
06-9-1
「_彼。_」
-
PULL.
自由詩
13*
06-8-30
「_せっくす。_」
-
PULL.
自由詩
20*
06-8-28
「_みんなぐるみん。_」
-
PULL.
自由詩
11*
06-8-5
「_よいこのうんこ。_」
-
PULL.
自由詩
12*
06-8-4
「_紅茶神の微睡む、_」
-
PULL.
自由詩
22*
06-8-3
「_わたしは眠ります。_」
-
PULL.
自由詩
11*
06-8-2
「_こすもふぃりあ。_」
-
PULL.
自由詩
18*
06-8-1
「_ひとくちの月。ふたくちの夜。_」
-
PULL.
自由詩
21*
06-7-30
「_みごみ。_」
-
PULL.
自由詩
10*
06-7-27
1
2
3
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