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某は 老人ホームに住む 認知症の老女である
よく虚空を見つめて笑うが その先になにがあるかは まだ教えたくない
某には 主人が居る
他の家族は 来たことが無い
某には 主人しか居ない
....
自殺した 友の魂が
あちらこちらで まだ 蠢いている
その
死
を
喰ってでも 生きていかねばならぬ
この
修羅
で
青天が
両手を広げたまま
立ちすくんでいる
どうし ....
訳がわからなくなったから
まっすぐに道を歩けなくなった
その横をハイスピードで
きみみたいなひとが
駆け抜けていった
最期にひとつだけお願いがしたくて
大声で叫んだ
「どうもありがとう ....