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耳の後ろが赤く膨れ上がり
朝焼けのように
蕁麻疹が広がる
意味の分からない
恐怖をかんじる
湿地帯の高い草の中で
白い水鳥の環視の中で
叔母は叫び声をあげる
白い水鳥の環視の中で
湿 ....
風のバラ
とはわたしの愛した詩人
の五月
をうたう冒頭のことばだ
しかし
肉厚の花びらをかさね
内部へ密度を増す花は
きみに似合っていない
むしろもろい花弁に
あざやかな色彩で
緑 ....
ひらくことすら 忘れた花に
まぶたをふれ ささやく

かなしさのこと 花かざる店の花の
さみしさのこと 枯野のさむさの

ひざしはあふれかえっているのに

いつまでも こたえない
ひ ....
被告の名が告げられた
その名が法廷に響き渡った時
傍聴席はエクスタシーに飲み込まれ
男も女も腰をくねらせた

皮膚が硬く臭う者それは裁判官だ
検事も弁護士もシャツをはみ出させ
法廷は不潔 ....
佐野権太さんの非在の虹さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
書かれた-叔母- 非在の虹自由詩2*09-6-23
五月- 非在の虹自由詩509-6-4
午後のゆううつ- 非在の虹自由詩209-5-2
被告- 非在の虹自由詩3*09-2-28

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