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やがて魔法は解けるだろう                                                         
強力粉をいれても                      ....
春一番が吹いて                                 
次の日 二番が吹いて                                     
日をおって 次つぎ ....
どこで弁当をひろげよう
昼ちかく たどりついた街の
日なたという日なたは
こども連れの若い主婦たちと
近所の猫どもで占められ
太陽の塔のしたの
とっておきの日だまりには
ホームレスがひと ....
あ ちょっと                                 
そこの                                     
なにやらごたいそうな        ....
今日ハナミズキの花が見えたよ                                                                  
もはやぼくの内側に          ....
あたりには                                 
草木いっぽん見あたらないのに                                     
空から突然   ....
みたされない思いや                                 
過剰な言葉に                                      
ひき寄せられるので  ....
また春がきたね
「のどかに愛し
 愛して死のう」
と囁くたびに
あなたも歳をとり
ぼくも
樹木の内側に広がる空洞のように惚けて
なみだいっぱい流したことも
愛されたことも
みんな忘れ ....
このようにして世界がおわる                                 
あなたの腰に手をまわし                                     
ささ ....
非番の日
みえこは赤ン坊をつれて外出中
(退屈なので)ぼくは
近所のスーパーに出かけた
食品を手にしてはいちいち
(退屈なので)
表示内容を大声で読み上げた
「着色料に発色剤 合成保存料 ....
寝起きはネコのようであり
うつぶせで顔をあげると
アザラシのようであり
つかまり立ちしてキョロキョロすると
イタチのようであり
よつんばいで這いあるく格好は
イグアナのようであり
ゲジゲ ....
みえこが                                   
おなかの赤ちゃんに話しかけ                     
仮の名を呼んでいる               ....
男の子だったら
悠人という名がいい
ゆうと 悠然と人生をわたるひと
みえこも大賛成
女の子だったら
悠帆にしよう
ゆうほ 悠々と海をいく帆船
あるいはUFO 未確認飛行物体
みえこは猛 ....
みえこは日増しにおなかをせりだし                       
いまではぼくのと いい勝負                           
でも内容がちがうと 夜ごと     ....
産婦人科から出てきたみえこが                                
あっけらかんと言った                          
「二ヶ月のなかばだって」   ....
チューリップ・ツリーの上で                            
しきりに鳴いている蝉にしても                      
伝えようとしているのだ         ....
また降ってきた
ぼくは樹木に身をよせ 心を
誰からもみえない角度にかたむけて
ときおり
満ちてくる静けさを
溢れるまえにこぼす
こんな美しい雨のなかでは
ひとも盆栽のように育つだろう
みえこ                                 
きみはぼくの肉体の                           
ひいていく最後の熱量をはかる者          ....
生臭い肉体を焼きすて                                          
骨と ....
佐野権太さんのよねたみつひろさんおすすめリスト(19)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
やがて魔法は解けるだろう- よねたみ ...自由詩804-2-2
春一番が吹いて- よねたみ ...自由詩604-2-2
どこで弁当を- よねたみ ...自由詩604-2-1
あ_ちょっと- よねたみ ...自由詩704-2-1
ハナミズキ- よねたみ ...自由詩504-1-31
桜惑星- よねたみ ...自由詩604-1-30
深淵を携行するひと- よねたみ ...自由詩604-1-29
また春がきたね- よねたみ ...自由詩6*04-1-29
このようにして世界がおわる- よねたみ ...自由詩704-1-28
非番の日- よねたみ ...自由詩604-1-24
寝起きはネコのようであり- よねたみ ...自由詩604-1-24
空耳- よねたみ ...自由詩1804-1-22
男の子だったら- よねたみ ...自由詩704-1-22
みえこは日増しにおなかをせりだし- よねたみ ...自由詩704-1-21
産婦人科から出てきたみえこが- よねたみ ...自由詩1504-1-19
チューリップ・ツリーの上で- よねたみ ...自由詩704-1-18
また降ってきた- よねたみ ...自由詩704-1-15
みえこ- よねたみ ...自由詩804-1-14
生臭い肉体を焼きすて- よねたみ ...自由詩704-1-12

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