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大きなわたしが眠っているあいだ
小さなわたしは岩影で待っている
大きなわたしがむっくり立ちあがると
小さなわたしは手を叩いて踊りだす
中くらいのわたしは いつも宙に浮いてい ....
焼かれたパンのような
頬をして笑うんだね
港町の子供たちは
早朝に古木を集めて夢を燃やす
パチパチとはぜる音に
黄色いバターの香りがする
優しい横顔をもつ女の人が
窓辺でオレンジをむ ....
母さんいつも山のなか
池のそばに立っている
時々遠くの海をみて
あちらのほうへ手を振った
母さん海が好きだけど
父さん山が好きだから
ふたりは山を降りないで
仲良くふたりで穴 ....