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一日のどこを切り取っても
水と緑の匂いがするような
素肌の季節がやってきた
僕はその真ん中で
体を風景に溶かしながら
それでも真っ直ぐ立っている
色々な細部や残像が
目の前を通り過ぎ ....
この夜明け
街は忘れていた形を取り戻していく
影が生まれ
新しい気配が景色を横切る
一番透明な時間に
一番透明な予感が
僕を通り過ぎる
寄りかかった壁のその冷たさだけが
まだ夜に属 ....
水色は
涼しい色
眠りから覚める瞬間に
見える色
ガラスに頬を寄せた時に
感じる色
貝に耳をあてて
波の音を聴く
君の姿を見た時に
皮膚の下を流れ ....
むき出しの腕を風が滑っていく感触は、
洗いたてのシャツに袖を通した時によく似ている。
ペダルを踏み、耳の後ろで逆巻く風を感じながら、
夏がくるのだ、と君は思う。
街の影が ....