すべてのおすすめ
「この道を生きる」
そう思い
自分の役を演じた
一日の終わり
「生きるって素晴らしい・・・」
そう呟いた
在りし日のあなたの声を思い出し
川の向こうの夕空を見る
何処からか風は ....
少し、日常を離れた
千葉の港のポートタワー
展望階に近い小さなレストランで
遠いビル群のシルエットに沈む
夕陽をみつめ、ワインを一口
やがて
鼓動の小波は・・・聴こえ始め
いつもより ....
一
昼休みの男子休憩室の扉を開くと
新婚三ヶ月のM君の後ろ姿は正座して
愛妻弁当を黙々と食べていた
「 おいしいかい?
結婚してみて、どうよ・・・? 」
と買ってきたコンビ ....
公園へと続く夜道の街灯に照らされて
{ルビ百日紅=さるすべり}の木は裸で独り立っていた
枝々に咲かせた無数の桃色の花びらを
過ぎ去った夏に{ルビ葬=ほうむ}り
樹皮を磨く北風に じっと口を ....