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毎度ありがとうございました
こんどお会いするときまで
つつがなくおすごしください
ぼくは生活と
そうでないものの間の距離を
はかりそこねる者
その両端にひきさかれ
かつ跨がろうとする ....
やがて魔法は解けるだろう
強力粉をいれても ....
春一番が吹いて
次の日 二番が吹いて
日をおって 次つぎ ....
みえこが
おなかの赤ちゃんに話しかけ
仮の名を呼んでいる ....
ときどき風も停滞して、さ
いかにもなんか考えてるふうに
....
烙印を押してくれ
この世でもっとも繊細な風力計にも
触知されない樹木の呼気を ....
五月に入ると
死んだ詩人のことを思いだす
いつもへんに悪ぶっていたな
「ユリシーズはどこにもいないね」
そう言って
はなやかに降りだした雨の街路に
出て行ったきり
忘れたのか 置いていっ ....
生臭い肉体を焼きすて
骨と ....
ひとは背中の遠い国の
風のおだまき ほどいてくらす
だから誰も変わる自分を
知ることがないのは
腐りやすい肉体をもったぼくらの幸福