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グラスの先に
君を みて
微笑めば ふわり
ふれる 花の香
あの 日の
あの 場所
あの 時間
くり かえし の
未練 の 日々
今日の僕も
やっぱり
いつもの僕だよ
切れ端
オレンジ
カーテンから半分の太陽
ゆっくりとぬるい水を飲む
翻って
絨毯は平行四辺形の窓を作る
風はくもり
今日を伸びる
今日も
ずいぶん
魚らしく
なってきたね
キラキラ
泳いでいるね
みんな早く
大きくなってね
でも
そうなると
またお池が
ふえてしまうね
よじ登るんだ
向こうに行くんだ
自由になるんだ
あいつがカメラを
構えてるすきに
否
否
否
回転 回避して
閉じこもる 部屋
全 否定の 現実に
立ち向かう術は無い
とりあえず 進む
そんな 毎日 を
着々 と こなす 。
否
否
否
否
大嫌いだ。
爪先から 這いあがる寒さに
冬を感じて
空を見上げれば
山からおりてくる風が
項に絡みつく
ふわ ふわ と
雪虫が 漂って
今年 最初の
風花を
運ぶ 風を
導く。
