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悲哀の音色と光の乱舞が
互いを完全に打ち消しあって
零れ落ちた沈黙に
回転木馬の夜がくる
めぐり、とまる
とまり、めぐる
繰り返されてきた物語はその結末 ....
わたしの中の真昼の闇
闇の中の狼の虹彩
虹彩の中のおまえの影
ふるえている
耐え切れない心を
掻き毟るための
1/4拍子を宿した指先
どうかわたしの爪を切っ ....
僕は今日 君に
優しくされたくて
小さな嘘をついたよ
子供のように君をからかって
僕の旋毛に落ちてきた
握られた固い拳
瞳を潤ませて
殴られたてっぺん 軽くおさえて
上目遣いに軽く睨んで
{引用 ....
雨音の創意は多分、
創痍に似た額装
明日以前を水平移動する
僕の為に
背中から
刺してくれ
部屋に
飴色を敷きつめ
古いレコードに
針をおとして
ユニゾン、鳴弦
オベリスクに
隠された真実は
薔薇に片足を
捕らわれたオペレッタ
稀にみる
日常言語学派の横顔に
切なさを
放り ....
つのる程に薫る
零れるばかりの
想いを
薄紫の言伝と束ねて
静けさの陽光を
通りすぎる風に
誰かの
囁き声を聴いたような
只々、
木漏れ日のベンチより滑り落つのは
枝垂 ....
流れ往く雲に
人を見て
自分を見て
気がつくと
薄い天幕を破って透過する粒子が
浅い深呼吸を促す
何てことのない
モールの吹き抜け
何てことのない
ありふれた日常
....
毎日 ベタベタするのはニガテ
ランチ食べるのも 映画見るのも
買い物行くのも 小旅行だって
ひとりの方が気が楽だったりする
メールの返信だって 律儀な方じゃなくて
よく心配か ....
キミがわたしのこと
「旅してるみたい。」
そう言ってくれたから
キミと一緒に
キミの言葉たちと一緒に
一夜の旅に出かけたんだ。
わたしが風景をめくりながら
「遠くへ。この世界の一番 ....
繁華街の路地に迷う
わざと迷う
箱庭の冒険
夜がほんとうに唐突だ
わたくしは外灯に明るくされている
だれの姿もない
わたくしと夜光だけがそこにはいる
繁華街の路地に迷う
わざと迷う ....
i
どこにでも空はある
この手元の
ガラス瓶のなかにも
耳を近づけると
かすかな雲雀の声が聞こえた
(sky in the bottle)
ii
....
野いちごの赤いいろを口に含むと
なんだか悪いことをしているみたいな
それとも
なつかしいやさしいきもち。
赤いいろのたべものたべるのって
なんだか背徳感をおぼえる。
いけないことをしてるみたいな
こ ....