大きなガラス扉
日焼けしたブラインド
貸店舗、の白い貼り紙
コンビニになりきれなかった
角の、たなか屋

殺風景な店先のコンクリートには
ただひとつ
小さな郵便ポストが生えたまま
舌 ....
わたしのなかに うちゅうがあって

あの 青い空より遠くへ 遠くへと広がってゆく気持ちと
つま先で くるん くるん くすぼっている気持ちが お話ししている

そんな時間が いちばん 好き
 ....
さよなら
を言いそびれたから
本当は帰りたくなんてなかった
日比谷線が
たくさんのさよならを詰めて
こうこうと光っていく

あの向こうへ行きたいな
苦しくなんてないけれど



 ....
加藤 ココさんのおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
たなか屋の角- 佐野権太自由詩54*06-6-20
すき- ひより未詩・独白5*05-10-19
本当に出て行くのならばドアからでなくてもいい- ピッピ自由詩1205-10-17

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