すべてのおすすめ
コンビニの入口脇で。
ホームレス風情のおじさんが。
焼きそばパンを貪り食う姿を見た。
よく分からないけれど。
こんな光景を見るといつも。
僕は胸を締めつけられてしまい悲しくなる。
....
当時はもてはやされた
流行のデジタルカメラ
今では部屋の片隅で
勢いで買った専用のプリンタとともに
すっかり埃にかぶっている
電池も完全に切れている
プリンタに差し込まれたままの紙は
純 ....
調子はどうだ。
大学には慣れたか。
都会は楽しいか。
食事はきちんととってるのか。
父さんは心配だ。
ダイエットもいいが
野菜と肉も食べろよ。
風邪引くぞ。
たまには実家に帰ってこ ....
何で?って 死にそうな目で
あなたは 私に尋ねて
あの時 私はただ 好きだから。 としか 答えられなかった
それ以外の言葉を使っても よかったのだけど
そうしたら 全部言い終わる前に ....
大きくてごつごつした 彼の手
左手にいつもしている時計の他に
ブレスとか
指輪をひとつだけ
飾ってみたいと思った
きっとよく似合う
今日、
ハンドル握った左手に
初めて銀のブレスを ....
Can you hear me?
Can you see me?
Can you touch me?
Can you talk to me?
If not, it means that ....
鳴けない鳥は
毎日泣きました
他の鳥に
バカにされ
いつか見返してやる
そう誓いました
その鳥は
言葉を覚えました
その鳥は
偉くなりました ....
愛しているなんて
みっともなくて
とても言えないけど
それでも君を想う時
精神は震えている
離れてしまってから
初めて気づいた
君との些細なこと
例えば会話を交 ....
「ねぇ 私の事好き?」
「何?いきなりそんな事聞いて。」
「いいから答えて私の事好き?」
「あぁ 好き好き 決まってんだろ。」
「どのくらい?」
「なんなんだよいったい。 ....
目の前にあるのは
二次元に描かれた幻想でしかないのだが
見る、という視覚に限定された感覚だけでなく
描かれた全ては私の脳に語りかけてくるようだった
ルーベンスの絵が見たいと呟いた私は
し ....
もう墓標を背負う男は飽きただと
俺はちっとも飽きてない
まだまだ言いたいことは沢山あるし
第一墓標が立ってねえ
だが女たちに言わせたら
俺の言葉遣いはいかにも男を演出してるっぽくてムカム ....
夜になると少し怖いから
何かに食い荒らされそうで
怯えてしまうから
そっと傍に居て欲しいの
貴方が居れば
傍に居てくれたとすれば
姿のない恐怖にも
打ち勝てる気がするの
貴方の ....
たくさんの雨が
パンドラの筺の、その奥底から降ったような夜
咳が止まらなくて
眠れなくて
今朝方ツクシが顔を出し始めました
と、一筆箋に書き始める
生物表記には片仮名じゃないと落ち ....
いえでします
と書き付けて机に置いた
小学校に とりあえず向かう
誰に叱られてだったか
何故か知っていた 家出というものを
はじめて決行した 小学一年生の時
きょろきょろみた ....
やあ 今日もまた会ったね
どうしたのさ そんなに怖い顔して
嫌な事でも言われたのかい?
大丈夫 君が人を許せる事
僕は知ってるから
どうしたのさ そんなに悲しそうな顔して
....
用も無いのに
あなたの名前を呼びたくなるの
どうしてだろうね?
眼の前にいたって
ホントにそこにあなたが存在するか
確かめたくなっちゃうの
私なんかの傍にいてくれる
理由 ....
つないだ手を
そっ、と離して
春までの距離を
歩数で測っていた君は
三十一歩でくるり、と振り返って
僕に何かを伝えてきた
如月駅を走り出した始発列車が
僕を追い越して
君を ....
わがまま言っていいよ
僕の事 好きなら
もっと
わがまま言っていいよ
君の事 好きだから
もっともっと
わがまま言っていいよ
....
少しでも近くにおりたいんや、と言われたから
何センチくらい?と聞いた
0センチに決まってるやんけ、と君が言うから
キスをした
それはまだふたりが出会って間もないころ
ふたりは夢中にな ....
愛してる、と何度言葉にしても
飽和し続ける
あたし、そのすべて
瞳からぽろぽろ
それはもはや溶けることのできない
あたしの愛だ
あなたの舌で掬いとって
味わってよ
あたしの ....
「キスしてよ」というからした、キスのあとに
「キスしてよ」というカノジョ
まったく
今日1日で何回したと思ってるんだと言えば
「0回しかしてない」なんて
いけしゃあしゃあと
そ ....
兄のように
慕ってもいいですか
あなたの気高さに
ひれ伏したいのです
青年のように目尻を光らせるあなたに
すべての世界を見せてほしくて
あなたの淋しさを癒す水になり
あなたに抱きしめられ ....
時が動いているから
飲みかけのコーヒーの熱は
どんどん放れてゆく
時が動いているから
人を愛する気持ちが
どんどん高まってゆく
時が止まってしまったら
花は散らない
時が止 ....
さくらがみたいのと
おまえは呟く
けれども
おまえの為に
こんな時期に
桜は咲いてくれないのです
ようちえんにいきたいの
とおまえは呟く
しかし幼稚園は日曜日に ....
ばっさり斬り落とした短い髪に
唖然とたたずむ
(なんか、めんどくさくって
照れたように君が笑う
右の頬を隠して
僕の知らない君の夏
正しい折れ曲がり方なんて
よく分からないけどさ
....
背負った重そうな荷物はどこまで運ぶんですか、
その電柱までですか、それともあの角までですか。
まるで、計画性のない夏休み前の小学生のようだ。
ランドセルの両脇に荷物付けて、両手にも一つずつ抱 ....
韓国のスターが
懲役兵逃れで
とりざさされていた。
Wheysin を想い出した。
通っていた 英会話サークルの
シンガポール・ナイトで 出逢った 彼は
初恋のひとを 彷彿させた。 ....
わたしとしては早く終わって欲しいのに
あなたはまるで厳粛な儀式に望む
いんちきくさい司祭のような面持ちで
わたしのかたちを確めてみたり
わたしの知らないかたちで動こうとする
ふだんと違う表情 ....
それは私の先生で
それは私のアートで
それは私の乱雑さで
それは私の趣味で
それは私の好みの男性で
それは私の好みの女性で
それは私の理想の人で
それは私の欠陥部分で
それは私の詰 ....
とうとう動かなくなってしまった
トパーズ色した わたしの鍵
普段持ち歩いているバッグの中で
かさこそ這いまわりながら
わたしの吐き出す
あのひとへの恨みとか辛みとか
どうしようもない思いを ....
1 2 3 4