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高い高いビルとビルの間に真冬でも
青々とした葉っぱをいっぱいにつけた大きな木があって
その木の葉っぱたちは風が吹く度に
小さく身を寄せ合ってクスクスと笑った
僕はその木の前にあ ....
ぼくの周りには怪獣がたくさんいる
おそらくぼくも怪獣なんだろう
波長の合う者同士が足並みをそろえる
寝ぼけ{ルビ眼=まなこ}でモニターをにらめっこ
節操を知らない近所のおばさんは ....
1.
かみさまはいるよ、
って
教えてくれた人は
もうすぐ死んでゆく人だったけど
それは黙っておいた
だって、あいしてるんだ
2.
きのう、かみさまを見か ....
僕が今話す詞は
もともと遠吠えだったのかもしれない
僕が今説明に使う詞は
もともと遠吠えだったのかもしれない
僕が君に伝える気持ちも
もともと遠吠えだったのかもしれない
太 ....
からからからからからから
まわるまわる
からからからから
まわーる
あのー
疲れたからとまりたいんですけどー
風、止めてくれません?
空いたペットボトルが
部屋中に散乱していて
飽いた孤独だけが
心を満たしていて
秋に釘打たれる事を嫌って
少しだけ冬を待ちながら
半端な季節と半端な気持
天秤に揺らしているだけで
....
存在のない存在
リズムなしのリズム
じゃないもののリズム
その繰り返し
タイコに入るラインいくつか
ラスタリズム
2year 2年もここに居る
フリーにしない所
こ ....
浮浪者がひとり
ホームの支柱に寄り添いながら泣いていた
灯りを落とした回送列車が
静かに通り過ぎていった
駅員がひとり
チリトリを持ったまま
トンネルの奥底を見つめ ....
じゅぶつをつくってごらんって
くりはらせんせいが こっそりおしえてくれた
おとなになって たいせつなひとができたら
そのひとだけにみせるんだよ
すてられてあったもの
たぶんほ ....
おはよう
息が吸える
布団の中は温かい
私は生きている
深呼吸をする
窓を開けて 今日の太陽
私は
まだ生きています
父の写真に
新しい水
お父 ....
どろどろになった夜が
行き詰まる
収束された光が逃げ場を探しながら
飲み込まれていく
限りなく肥大した闇が舌を延ばして
ひとつ
ずつ
街灯を吹き消していく
誰も ....
身体がモザイクに収められる
皮膚に塗られた薄黄色は
他の色と仲良く隣り合う
果てしなく続くグラデーション
世界を描くのに要らない色はない
幼い頃のひとり遊びの記憶は
影となって私に纏わり
誰かを愛そうとするたびに
耳元で呪文を投げかける
楓の色づく様を
薄の頭をゆらす様を
人と分かち合うやすらぎを ....
亜活字離れしたくなる今日も、もうすぐ終わりですねあーあ、なんか適当にくっちゃべってなまらわやなこと考えて見ても
結局は一件取ったか取らないか景品はMP3プレイヤーでサイコロ振って沸いた豪華お食事券 ....
ねぇ見て 不思議よね
こんなにちっちゃいのに
ちゃんと爪もあるのよ と
満ち足りた母親の顔で彼女は
小さなこぶしをを開いて見せる
アキアカネが飛び交う夕暮れに
生まれたから 茜
はい ....