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とおくで声を聞いた、
少しだけ厚い雲の下
足を止めその先を探す

   *

意味なんてなかった
ただ身体が伝えようと
やわらかな 部分に


{引用=ずっとずっと、とおくにいる ....
閉ざされた想い
祈り合わせた手から
こぼれ落ちた
二枚貝

黄金色
さざめく波に乗せて
いっそこのまま
身体ごと
海の果てまで

落ちゆく夕日
きらめく波に
目を細め
静かに
銀の砂浜
立ちつくす

心だけ奪われた
もうすでに消えそうな私は

水平線の向こう
 ....
もうすでに
切ったはずのスイッチ
なのにまだ
じわじわと温め続ける

あの時この手で
切ったはずのスイッチ
なのにまだ
どこか心の奥の方で

このまま
切れたスイッチのまま
も ....
霧立ちこめる
蒼白い朝もやの中
ぼんやり浮かび上がる
朱色の門

奇跡的に護られたという
幾年もの時代
立ち続け
幾人もの人々を
見送った

陽はゆるやかに昇り
山々を包み込む ....
光の速さで君とすれ違う
ものすごく
速いスピードで

麗かな春の景色にも逆らって

不思議だね
同じ日にまったくの
逆方向に向かうなんて
今の距離より
はるか遠く

嘘を本当に ....
自分が忙しいときほど

周りにやさしくありたい、と

思います

周りが忙しいときほど

あたたかく包んであげたい

そう思います

本当は手を貸してあげたいのだけど

今 ....
芽 
 生命力

甘 
 幸福感


 含水力


 安心感


 分解力



 熟しきっていない
 成長過程にこそ
 おいしさが
 
深い深い記憶の奥
絡み合う蔦の
苔むした石橋

深緑に輝く水に
めくり上げた素足を浸し
木漏れ日に目を細める二人
手をとり
見上げ続ける

僕らはいつも一緒だった
それぞれが
 ....
それは私の一部

私は音となり
あなたはその音で
美しい音色を奏でる

深い森の静かな朝
川の流れと風がささやく
静かな音色

まだうまく歩けない
子ぐまをやさしく見守る
暖か ....
整然と並ぶ
薄暗い部屋で
こんなに人がいるのに
と思う

誰にも会わない夜
誰にも会わない朝
白く濁す冷たい空気が
わたしの存在を確認する

研ぎ澄まされて

幸運かどうか分か ....
海面を
半音ずつ上下させ

間隔を
少しずつ狭めていくと

音もなく
止まったように

張り詰めた海面は膜を張り
そのずっと深くに沈んだわたしを
柔らかく包み
すくい上げる
 ....
あなたの痛み
あなたの毒を
あなたから

激しく
受け止める

あなたの闇がわたしを
循環する

心から発し
心で着し
すべてが黒になったなら

時間をかけて
一滴一滴
 ....
この世界では
もう
寄り添うことができないので

わたしは
新たな世界へ
あなた探しの旅に出る

指を鳴らすと
広がる世界

影絵遊びで
小さな世界

新たな世界は
多く ....
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