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ああ旅はわれと列車の脈拍をクレシェンドして空へみちびく


山走る車窓をよぎる飛魚のキラリ跳ねるような木漏れ日


つり革のとなりでうかぶたんぽぽの綿毛もうみをめざしているの?


 ....
思春期の頃の女の子は皆 腐った生ゴミの匂いがする


授業中廊下でひとりアラベスク 群れを離れた自由と孤独


夕刻の音楽室でピルエット オレンジ色の音符転がる


白カーテン 簡素 ....
胎内の命いとおし幸せな君らの目方は51?

手に余るサイズとなった乳房に戸惑いながら自慢する君

母となるその日にそなえ髪を切る君はしっかりたらちねの母
なんとなくぼんやり空をみてるだけ
そういうときがいちばんすきだ

「どこまでもつづいてるって感じるの
 だからわたしは空がすきなの」

窓ぎわの彼女は空を見上げてる
僕はとなりでコーヒー ....


珈琲の苦さも世界のおしまいも飲み干せばやわく浸透してく


* *


爪を噛み 吐き出してみた そのかたち すべてこの世のひらがなみたい


鱗粉を 撒く蝶々を 姉が追い ....
饒舌な彼女の隣りで頬に手を当てて頷く 君に恋した

ティーカップの淵をクルクル撫でている細き指先 俺は恋した

「ぽっちゃりとした唇がきらいなの」尖らす唇 君に恋した

「ばかみたい」そっ ....
狙撃位置確保完了身じろぎもせずに潜めりTフォーメーション(待ち伏せの隊形)

「ファイヤー」と静かに囁く この指があまたの命を奪う指先

「エィメン」と{ルビ死体袋=グリーンバッグ}に投げかけ ....
世界一の美女と言われたから僕の世界で一位のひとを映した


ねえそんなことってあるの嘘だって言っておねがい鏡よ鏡


無垢な目で林檎を齧るきみならばきっと蛇にも好かれる運命


血の ....
砕くのをやめたフォーチュンクッキーと崩れ始めた空の気配と


花束は伏せられていて未だ眠り止まない六月病の花嫁


泥棒も蛇も来ないと知る今もやさしくひびく夜の口笛


耳鳴りの(雨 ....
星々は願いの重さ堪え切れず 儚く散るよ宇宙の果てに
瞬きは啄ばむような口付けを溢しているから口付けをしよう
夜の空寒さが増せば増すほどに輝いている誰かの涙 
眠り明け
耳鳴り低く響くので
夢のはしから余白を殺す


しゃらしゃらと林檎をむいてゆくひとの 
まつげは綺羅とひかる音楽


唐突に遠さを知った花の色、あれは残響怖くないもの
 ....
義父方の祖父の従兄弟の名を忘れ日がな一日オスカルの刑


慣れもせず言う事聞かずつちふまず必死で探す猫の住む家


「ナタデココ下から読んでチェブラシカ」守りたくとも解らぬ家訓


 ....
 
徒歩1分

貴方とアタシの 家の距離
 
ココロの距離は

あやふやなまま
 
蝉時雨 「恋し恋し」と大合唱
       一度きりだといのちをこめて
一代 歩さんの短歌おすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Like_a_rolling_stone…Go!_Go!- まほし短歌14*06-8-29
百合の咲く頃- ミゼット短歌2*06-2-4
祝福- 比呂正紀短歌5*06-1-11
コーヒーと空- 馬場 こ ...短歌306-1-3
『MIX&REMIX』浸透率- 汐見ハル短歌8*06-1-2
恋の瞬間- 比呂正紀短歌8*05-12-30
傭兵時代_Ⅲ- 比呂正紀短歌3*05-12-26
僕と白雪- ソマリ短歌7*05-12-23
マイム- ソマリ短歌10*05-12-21
夜空の星。- 杉田蝶子短歌405-12-4
「片耳のうた」- キキ短歌1205-12-3
新妻カナコ(仮名)- ヤギ短歌16*05-11-20
幼馴染- 准々短歌2*05-9-2
夏の求婚歌_-_蝉時雨_-- 逢坂桜短歌5*05-8-5

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