空は鋼鉄製の空
優しい飛行機だけが
僕らの所有する
すべてだった
乗客は皆
海のかたちをしていて
ポケットは
いつもだらしない
客室乗務員が
小学生のように
一人
また一人と
 ....
どうでもいい、が腐っていく。干乾びた太陽がぼくを揺らして、さよなら?
口調を真似てしまったがために、思い出した。
要らない、から好きだよ、までをフォローして下さい。そして出来るならあの坂道の全てに ....
読み止しの本のページに蒼といふ字をころがせば梅雨の来たりぬ

カフェで待つ我を嘲笑いしストリートただいたづらに人の行き交ふ

雨音がやけに心に響く夜 広すぎる部屋頼りなき我

泣かぬ空みあ ....
朝方早く、空は虹色をしていた。
世界にだまされている。
ベランダに立って、気がつけば、
世界は今も動いている。
給食センターのトラック。除雪機の眠った倉庫。
海に続く空気。

朝方早く、 ....
ブランコに51kgぶらさげて光らすための助走をつける


20歳になったら生きる意味がない崩れるための両足で立つ


空っぽになるのに伴う痛みならどこでなおしてもらうんだろう


 ....
走り書きした
唇 の 上

冷めないうちに
耳を塞ぐ

儲からない 話
でも

いい の ?
君が孤独を叫んだ声が
いつか誰かに届けばいい
君が忘れた温度を取り戻すように
また 誰かと手を繋ぐ日がきたらいい

そう願うとき 僕らは違う景色の中にいる

僕らは不器用に想い ....
ひとつだけ
すてきなものを
えらぶなら
かならずボクは
キミのえがおを
あー
なんだこの線、と思ってあたりを見渡すと
その線の上にはきちんとでっかい看板が立っていて
「20歳」って書いてあるワケね
はっはーん
これはね
きっと誰かが
俺を貶めるための陰謀です ....
 着込んだ老人が
 踏切りを渡りきれないうちに
 死んでしまうのは


 電車は通らなかった

 車は突っ込んでこなかった

 風は吹かなかった

 杖を玄関 ....
白 しろでした

私の見えるものといったら
白灰空と窓のがくぶち、それに白壁でした

目を閉じて開いてみても
空はしろでした
少し機嫌の悪い 使いふるされた絨毯がひいてあるだけでした
 ....
ドアをあけると白い石の上にいっぴきの犬がいて
遠くから母さんの声がする
いもうとが残したつめたいご飯を食べながら
ぶらさがっている電球に声をかける
ここが世界のまん中だ
ここが世界のまん中だ ....
ベンジャミン [5:31:27]
おはようございます
ベンジャミン [5:32:00]
僕は笑顔で言います
ベンジャミン [5:34:47]
明けてはいませんが
ベンジャミン [5: ....
ずーっと


わたしを




   傷
返事はそっけないのに、
もっとたくさんそっけない返事をすると、
たくさん話す君は、
不安ですか?
手で上着の裾を引っ張ったら、
あったかい手じゃなくて、
使いかけのカイロを握らせた、
君 ....
たいないのすべての
あたたかさをもって
たましいは
わたしのからだに
どどまっている

だから
たましいは
あたたかいものに
びんかん

つめたくなった
たましいでさえ
 ....
☆ きんかんの 鈴やなるなり 庭のすみ

☆ 雨雲も 色づくこの頃 秋の風

☆ 木の葉散る それだけなのに 涙散る

☆ しみじみと まなさきに散る 赤き葉よ

☆ 秋寒く どちらが ....
それはもうやわらかさの
空気の眠い部屋が体積を主張し
捏造した自信がゆるりと溶解する夢の直前に
膨大に散乱するやわらかい洋服の
それはもうやわらかさの
叫べど数学的に整頓される時間で
おも ....
晴れた空は、あまりに眩しくきれいだ

幼い頃、一番欲しいものはなあに?と問われて
そら とは答えられず
むきかごーぶつ と答えた
(空は大きすぎて僕のおもちゃ箱には入らないとわかっていたから ....
先生 この前のテストは100点だったけどBでいいです先生私先生が好きです。


ラメ入りの少年 惚れさせてしまうのは男どもばかり 生理も来ない


触れてとは言わない言えないでも触れな ....
その頃というのは
そういうものに
興味がある年頃で
煙草は吸っていたが
ただそれだけだったし
酒は頭が痛くなるし

色々と考えた

ふわふわとした

吸い過ぎで
喉が痛いから ....
 占い師のバラードで混み始める市役所


 1/60億 分母そんなにいらない


 猫おっかけて風になったどうしよう


 「人間」だなんて、もっと軽々しい名詞でいい


 ....
僕が知っている二人が決定的に別れてしまうのは悲しすぎて
いつかその二人がもとどおりに戻る事を祈る
人の感情はどうしようもなく頑固な部分を含んでいるから
出来事に関係の無い人間があれだこれだと言っ ....
来襲した否定の言葉に
其れを肯定する事しか出来なくて
また 大切なモノを壱つ失くしました

他人が見る自分を
強がりというオブラートで隠して
開放したら 見切られました

一時の感情に ....
山の中を走る風は

ガムテープの匂い

あの景色あの感触あの想い

べったりと

しかし思いのほか頼りなく

運んでいく
ひとけの無いがらんとした灰色の
ただ広がっているだけのアスファルト
何故か工事がストップしたままの
どこにも繋がっていない道ではない道

わざわざここまで来たのは
あまり悲しくならないため ....
どうか血となれ肉となれ

この不甲斐なき悲しみよ

一人の寂しさに震える夜は

月にこの身を委ねましょう

そしていつの日かきっと

私は花になるのです

そしてまた土となり
 ....
{引用=(電話で…)}

 私の電話番号は忘れていいんです。
私の誕生日も忘れていい。
でも
いつもあなたを待っていることは
忘れないで下さい。

 私の体のどこに傷があったか
すっ ....


目玉焼きは

壁に貼りついていた

白い壁に

徐々に

ずり落ちている

僕はひどく眠い

徐々に

残された時間は

もうなくなるのに

僕はひど ....
踏んだ


二度、踏んだ




違う


全然、違う


今、キリギリスの話は全然していない
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