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「好き」という言葉に
飽きたとしても
君を見て ピンッと動く気持ちの方向は 変わらないと思う
ずっと
耳の奥には乾くことのない水が溜まっていて
魚だった頃の記憶をいつまでも忘れさせてくれない
たしか魚だった頃に流した涙は今でも耳の奥で
さざ波を立てて遠い日の思い出を囁き続 ....
この類の話に猫がよく似合うのは
僕らには秘密が多いからさ
だって考えてみて
君は大体ずっとあの人達と一緒にいるだろ
言われたことは何でも従うでしょ
どこにいたって呼ばれたら飛 ....
(言葉は知っていた)
朝の光をみて、未来を信じた。
沈む夕日を見て、思い出に浸った。
あの子の涙を思いだしては、悲しさを感じた。
街行く女をみては、男を感じた。
....
海辺を散歩していると
王様が降ってきた
星を掴んで
冥土の土産だと
王様は差し出す
星は掌の中で静かに砂になった
?.
あなたを
あなたのすてきなところを
一日
大切にする
あなたを
あなたの汚れたところを
裏返して
日に透かしてみると
おかしな影ができるから
その影に指で ....
地球の誕生日は
お月様の誕生日は 何月何日なんだろう
約46億年前とか その一億年後とか
そういうのじゃなく
365日 誰かの誕生日
誰もがきっと楽しんでるけど
彼らはそんなの まるで ....
日焼けでまっくろな
小学生たち
宿題まっしろで
顔色まっさお
はやくおとなになりたいなあ
あしをぶらぶらさせて
リリコちゃんがいう
ほっとけーきをじぶんひとりでやいたり
(たこやきも とつけくわえる)
おおきないぬをかったり
ぱそこんでむずかしい ....
手を繋がないカップルの、
もどかしさと、
初々しさに。
ありがとう。
かなづちでたんすを壊した
そのままとなりのいえまで壊した
となりのかぞくも壊した
けいさつがきた
たいほされた
そんなときぼくはてれびかめらにむかってこういう ....
今道端で
鳩が死んでました
通りすぎる誰もが気付かなかったので
ぼくはその鳩を。
とにかく
詩的だと思った
どうしよ
言いたい事とか いっぱいあんだ
ポンプ コシュコシュ エアー コシュコシュ
真赤な
ふうせん いっぱいあんだ
ポンプ コシュコシュ エアー コシュコシュ
生き ....
となりの子供のはしゃぎ声が
いつも通り聞こえてきて
おもては晴れだから
外出しなきゃなんて
脅迫されてるような気持ちになって
結局出掛ける頃には日も沈みかけてて
駅まで行くんだけど ....
彼女は黒ばかり着ているから
人間や動物たちの死があたりまえになってしまって
だから そんな事にはもう何も思わなくなったんじゃないかな。
きっと世界中の冷たく湿った重たい空気や
薄暗くて不幸 ....
たぐゆるすべての温度
電車から見えるオレンジいろは、どうしてこんなにも恋しくてやさしい灯りをし
ているんだろう。
少しでもちかづくと、
消えてしまうかのように
人工的な街頭達は繊細で無機 ....
100点採って幸せになれるなら いくらでも勉強するさ。
間違えたと思ったときにはもう遅い
夏小屋のあの子は庭先に埋めた
ああ、ただの妄想と髪の毛を人形につめて
ああ、僕なのか俺なのか私なのか知らないままに
ハンカチをくれませんか
....
何を着てもかわいいよ
何も着てなくてもかわいいよ
何を捨ててもかわいいよ
何も捨てなくてもかわいいよ
何を食べてもかわいいよ
何も食べなくてもかわいいよ
何を残してもかわいいよ ....
疑わしいうららかな日々
何かの声が聞こえる日々
もみ消した夜、それは煙草で
名残惜しそうに煙るけど
命の足音が響いた中庭
信じられない日常の中
逃げ出したのはぼくじゃないんだ
歌ったのも ....
ぼくは詩人
難しく考えるよりも
簡単に考えた方が
わかることもある
今日もまた
朝の散歩をしていると
お坊さんに出会いました
お前は何者か
詩人です
詩人 ....
終電逃して深夜のファミレス
ドリンクバー
コーヒーは苦手だから
メロンソーダを飲みながら本を読む
お店の中がなんだか騒がしい
ふと目をそらすと小学生くらいの子どもたちがいる
泣いている ....
花の季節
甘い香りに誘われて
気が付いたら
ベルを鳴らしていた
君ん家の
筆先で湛えきれず
液体が
ぽたり、ぽたり、と
滴るので
両の掌をくぼませて、ふくらみをつくり
上向きに
すこしかさねて
それをすくおうとしてみるけれど
わずかな隙間を
液体はすりぬ ....
赤く林檎の果実はふくれて
娘のほっぺの様で
何処か優しさに満ちている
それは優しい色
希望の果実
葉っぱに見守れながら成長する
私が娘を守る様に
そっと日陰を創ります
枝から離 ....
巨大と言える訳ではない絵
その一部をナイフで剥ぎ出す
その小さな絵が僕の記憶
半分になっている人の顔は僕かもしれない
満月に向けてナイフを照らす
青白く光り輝く姿を照らす
笑うこと出来 ....
白について
考える
白といえば
我が家の飼い猫
うどんこ
呼び名は
うどんちゃん
にゃー
彼は
ある朝
国道を
横切ったら
そのまま
戻 ....
赤ちゃんが乗っています
世間でステッカーがはやりはじめると
和泉町3丁目にある零細ステッカー会社の社長はへそまがりだから
赤ちゃんだけ特別扱いするのはおかしい と言い出し
次のような亜種をどん ....
あなたに手紙を書くけれど
あなたは返事をよこさない。
あなたに電話を掛けるけど
あなたは受話器を握らない。
聞きたいことがあるのよ!
沢山ね。
言いたいことも沢山あるのよ!
あな ....
世界の果てにある白いテープ。
僕らは一時も駆け足を止めることはない。
ランニングシューズがぼこぼこになって、足の裏から血が滲んでも。
止まらないレース。それがルール。
世界の果てに ....
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