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なにもしないひとになってなまえはてんでに好きなのをお
たがいにえらんでちょっとだけいいこいいこ、って撫でて
もらってから投げ捨てられたい それかスープの具になり
たい 歩きながら食べられて捨てら ....
かわいた草むらをかきわけて歩きながら、
甘いパンをわけあって食べる。
ふくらんだあなたの頬をながめていると
わたしたち死ななくてもいいのかもしれない、
だれかから許してもらったみたいな気ぶんに ....
地下鉄で
あなたは手首だけの幽霊と手をつないでいる。
もうさびしくないね、よかった。
あなたを慰めるためだけにこの世界に生えているてのひら。
それはまるで、
薔薇のよう。