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バスが来たと思ったら
ゴミ収集車だった
待っていたゴミを
ひとつ残らず乗せていく
収集されずに残されたわたし
ふたたびバスを待ってると
停車せずに走り去っていく
ゴミ収集車が ....
 
かくしごとなんて
はじめからなかったはずなのに
生きてると
知られたくないことの
ひとつやふたつあるものでした

できることなら
椅子に生まれて
何も思わずにただ生きて
人を支 ....
 
ひとさし指で手紙を書く
砂のうえに
潮が引くときだけ
ゆるされる

返事が来る
潮が満ちるときだけ
あなたから
光と光の
波にさらわれる

こぼれた文字の
貝殻をひろう
 ....
 
誰も知らない
丘の上に
時計台があった

誰も知らないから
動いても
止まっても
知らないのに
時計台は
時を刻み続けた

真夜中
僕らが見てる
夢の時を
正確に
 ....
 
こどもができたの
と、いうと
嘘をつけ、といわれ
生まれてきたのは正真正銘
ロボットの赤ちゃん
の、はずだったのに
人間の
あなたの赤ちゃんよ

それでも
ロボットの子供にふ ....
はじめての海
林の隙間から見える
とてつもなく高い
大きな大きな青い海

あれは空だよ
父さんと母さんは
笑ってたけど
あれこそが海だった

死ぬまで忘れない
長袖の下が
少し湿ってる、朝
君は駅からの道のりを
全速力でひた走る

遅刻は毎日の景色のように
日常を誤信した
人のまなざしとして
君にそそがれた

君の背景に
いつもその人 ....
さみしさのようにあり続け
やさしさのように消えてしまう
鳥はいつも
そんな隙間に巣をつくる

おだやかな空のもと
揺れる木陰の向こうには
静止したままの朝
さえずりはまだ
誰に気づか ....
霧のポケットから
たよりなくこぼれおちる
飴でできた郵便受けに
新しい手紙が届く

閉ざされた空から降り注ぐ
涙の化石ひとつひとつを
言葉に記すように雲のページは
静かに静かにめくられ ....
士狼(銀)さんの小川 葉さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
停留所- 小川 葉自由詩212-6-5
椅子- 小川 葉自由詩21*08-11-30
人指し指から、お願いします- 小川 葉自由詩12*08-10-20
夢の時計台- 小川 葉自由詩308-8-28
妊婦のロボ子さん- 小川 葉自由詩7*08-7-26
はじめての海- 小川 葉自由詩308-2-27
遅刻- 小川 葉自由詩208-2-15
鳥の隙間- 小川 葉自由詩808-1-2
二番目のきみへ- 小川 葉自由詩707-7-19

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