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あるスピードをもって
街の夜明けをめぐっていると
辻つじを曲がるたび
まあるい月が現れては消え
消えては現れるのだ。
四角い建物の影に、
あるいは影から。
黒い樹樹のあいだに、
あるい ....
念のために確認しておく
モーソー
それはある
内容はない
カップラーメンのから
空っぽのビールの缶
それはある
それらに手はない
足もない
カッターナイフはある
ナイフで鉛筆を削る ....
腕時計をはめた手は
自分の手に見えない
よく働き
よく錯綜する
身体化すらした一個の腕時計を
失くしたとき以来
自肌は時もなく
目は手を見失っていたのだ
手は遠い
手が遠くあ ....
遠く鳥の飛ぶ音
離さない
僕の耳は手のように
つかむ動きをやめないのだ
地球中の血を力にして
叫ぶ
喉からは出る手のように
何かを欲してやまないのだ
続く
つづらおりの道
....
しろい花
きいろい花
むらさきの花
白い作為
黄色い極限
紫の無意識
対象知らず
しるしなき
供花は咲きほだされて
立つ雲
しずかなる
狂歌は所在なく奏でられ
薄紫の
花を
目が食べ
目覚めたとき
その直後も
草を食むように
咀嚼しつづける
若葉いろの歯車
ふと遠い日のすももの果実
熟れて柔らかに割れ
したたって染みる
濃い赤紫 ....
額ぶちを
ばさりと
鳥が斜めに横ぎった
びくりと
骨ばった視線の止まる
瞬間
空腹も満腹も
傷口もかさぶたも
窓の光に
照らされる
額ぶちの向こうからの光に
もはやここし ....
THANDER BIRDさんのシホさんおすすめリスト
(7)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
月
-
シホ
自由詩
2
06-7-11
在ると無いにおける自己確認
-
シホ
自由詩
4
06-7-4
腕時計
-
シホ
自由詩
1
06-6-29
僕は立つ
-
シホ
自由詩
4
06-6-17
花の色_雲の影
-
シホ
自由詩
4
06-6-16
目覚め
-
シホ
自由詩
4
06-6-12
部屋にて
-
シホ
自由詩
4*
06-6-9
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