世界の


あらゆる、反戦運動に


あらゆる、福祉活動に


あらゆる、選挙投票に


あらゆる、教育の訴えに


私が願う如何なる ....
ミラーハウスで求め合わないか

前と
後ろと
右と左と
斜め、っていう曖昧な角度も
加えて
つまりはすべて

求め合う姿は
すべてに映るさ
求め合うふたりに
すべてを魅せる ....
雨上がり、計算されてない電線を見上げると
目覚ましなしで起きた朝みたいな気分がする
かえりみちもその途中もゆらめいて
似ているから不思議だ

並んでいる足のいちばんさきで
わたしたちはきっ ....
ふふふっ
気が狂れたかのよう
真夏
圧縮される
熱気にしぼむ
しぼむ沈殿

触れた目差
冷たく遠く
{ルビ一時=ひととき} 水面をみあげるよう

腫れた
光に色も絶え絶え
こ ....
失いし友の最期を求めつつ 
        訪ねた遺族も また 被爆者なり



ヒロシマの八時十五分 {ルビ時間=とき}止まり {ルビ六十年=むとせ}分の祈り捧ぐ




小さき ....
朝目覚めると新宿花園神社へ
俺はお参りにいく
行き別れた一人娘マリーとの思い出
眠らない街の大晦日
毎年繰り出したマリーとの除夜祭
今は一人石畳に座りこむ

俺の縄張りは三丁目から御苑界 ....
あおいそら そら、そら  みんな 駆けてゆけ 本題に入る前に、誤解がないように、少し、前置きしておく。

最近、某所の日記に、朗読について考えていることを書いた。日記だから、特定の個人に向けて書いたものではないのだが、やや、感情的と取れる反論 ....
「戦争は現実だけど、現実を見たら戦争なんて出来ないんだぜ」

そう言って奴はニヒルに笑って見せた
銜え煙草の煙が立ち昇るのを見送るように
もう何人も同志が死んで
それでも面影鮮やか
今 ....
お兄ちゃん、と
呼ぶのが
照れくさくて
そのまま
僕たちは年をとった。

あなたは家を出て
後を追うように
私も出て
あなたは戻り
あるいは他所の国へ
私は
死ぬまであなたの弟 ....
少しずつ
深くなる季節に声をかける
前髪の長さが視界をさえぎる頃
君は青のように濡れるだろう
それは特に悪いことではないのだが
誰もが出立している そのさなか
僕は君に声をかける

少 ....
織り姫は
  たなばたまでに
      ダイエット★   
わたしはわからない
 口をきけない
  あなたの悲しみ


わたしにはわからない
 耳がきこえない
  あなたの悲しみ


わたしにはわからない
 目が見えない
  あなたの悲 ....
やさしさをうたうは哀しき{ルビ歌人=ひと}ゆえか 
            いたみを知りてその{ルビ歌人=ひと}を知る


眠れずに聴く子守歌は中島みゆき
            何故か重な ....
日本の子供たちの思いやりが込められた
膨大な量の千羽鶴が海を渡った
あばら骨の浮き出た子供たちは
弱々しく 震える手で
ひとつひとつ 千羽鶴を開けた

何も入っていなかった

     ....
雨の道を歩く、水溜りの歩道。
灰色の雲は灰色の光を閉ざす。
届かない熱は届けない大気を怨む。

振動に驚く大気の呼吸。
こもる音。飛び去るフラミンゴ。
やがて、届かない、熱を想う。

 ....
授業中 廊下を二人で歩きたい 「お腹が痛い」ホントは嘘だよ

背を撫でる君の掌 思うほど大きくなくて 愛しく思える

得意気に話す隣に女の子 夢の中では何度も殺した

「優しいね」優しいは ....
深くまでつづいている
いつか見失った道の先にある、森で
夏の日
ぼくたちは、生まれた


頭上には空があった
ぼくたちと空の間を通り過ぎてく風があった
ふりそそぐものは、光
光とも見 ....
もうすぐ
爆撃機のように
八月がやって来る
さあ灯りを消して
ふたりで
ベッドに隠れよう
伸びた髪が視界を遮る
一瞬 目を閉じ
吹き抜ける風

潮の香りを探す
どぉんと岩に打ち寄せる波
白い泡が風に混じり
こちらへ届く前に消える

今日の空は青い
波が作る白い泡のように ....
君は針のように尖っていて
僕の心に突き刺さる
あまりにも
細くて尖っているものだから
君が僕の心に突き刺さっていることなんて
とうの昔に忘れていたよ
けれども君は君で
いつまでも僕の心に ....
雨に濡れるのを忘れた人が、信号の前で返り血を浴びている。どんよりと、ただどんよりと生きていけ。おまえの夜の病はいまだ進行中だ。魚群探知機に映る影の人びと。探そうとしてもけっして探し当てられない影の呼吸 .... {引用=あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る(額田王)}

夕闇を下地に敷いた、この
明るい領域(テリトリー)で
あなた
そんなに手を振っちゃいけないわ。

天使に見つかっち ....
 本当は、こんな文章を書くべきではないのかもしれない。ましてやそれを発表するなどということは、絶対にしてはいけないことなのかもしれない。だが、時には書かなければいられないこともあるし、書かなければなら .... 「ごめんね」と去る微笑みの明るさに差し込む翳は「何でもないの」

血の故に告げやりがたき想ひあり 都鳥をばともに見上げて

蕾とは最も若き花なれば 散る痛ましさもて在れるものなり
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
若く情熱があり頭の回転の早い人たちは、はやく自分が何者であるかを定義したがる
早く世界に出て自分の態度を説明しようとする
どれだけ自分が一人前であるのかを社会に認めてもらおうとしている
分かる、 ....
神が不在の夜
その間隙をぬって
あくまでも地上的な硬い何かが
天上の淡い光を覆い隠す
その時
人びとの喉はゆっくりと絞められ
背徳の快楽に意味のない言葉が虚空にばらまかれる
昔日の絵の中 ....
縁側で闇を見ている妹の白いうなじが僕を呼んでる


夏野山汗ばみながら駆けてゆくゆくえふめいの妹の兄


鉄塔の錆びた階段昇りゆく100階したから姉とは呼べづ


鏡台に映る妹べにを ....
Fujiwara Akiさんのおすすめリスト(59)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【_祈り_】- 豊嶋祐匠未詩・独白5*05-8-6
ミラーハウスで- 千波 一 ...自由詩19*05-8-6
手を- 船田 仰自由詩605-8-5
呼吸の永住- こしごえ自由詩5*05-8-5
八月六日、灯籠流し- 秋扇短歌9*05-8-5
Old_Crow_Blues- 恋月 ぴ ...自由詩7*05-8-5
そら- 大将俳句3*05-8-4
『詩は求められているか?』- 窪ワタル散文(批評 ...17*05-8-4
エネミー- りぃ自由詩205-8-4
私_信- るか未詩・独白52+05-8-4
声をかける- 岡部淳太 ...自由詩8*05-8-3
七夕- 大将川柳4*05-8-3
悲しい空- 恋月 ぴ ...自由詩13*05-8-3
うたいびと- 秋扇短歌6*05-8-2
寓話_不可解な死_26_(千羽鶴)- クリ未詩・独白20*05-8-1
滲む音の、震える香。- チャオ自由詩6*05-7-30
片思い−恋文- 短歌7*05-7-25
ビオトープ- 望月 ゆ ...自由詩37*05-7-24
空襲警報- 大覚アキ ...自由詩905-7-22
- ノクター ...自由詩7*05-7-21
痛み- 恋月 ぴ ...自由詩6*05-7-15
蒸し焼きの雨- 岡部淳太 ...自由詩37*05-6-18
Guardian_Free- 吉岡孝次自由詩105-6-11
詩人の罪- 岡部淳太 ...散文(批評 ...40*05-3-25
あるオマージュから- 吉岡孝次短歌2*05-3-7
滑らかに廻り続ける欲望の輪- 大覚アキ ...自由詩126*05-2-27
若い人に捧ぐpoem- 馬野ミキ散文(批評 ...4505-2-23
月蝕- 岡部淳太 ...自由詩8*05-1-10
夜光中- 本木はじ ...短歌3504-7-14

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