桃色の屋根をぶら下げて
花を振りまくあの売り子に
トマトをぶつけてやる

熟れすぎて
腐りかけの赤を
思いきって投げる

彼女は手を差しだしてまで
受け取ろうとしてくれるだろう
いまのは世界中の石像が
月のちからにひかれ
変身しようとして
均衡をうしない
たおれて砕けた音だ
呼ばれていく
わたしの行く場所は
今はもうない
小さな平屋の家
家々の裏をすり抜けるように駆け抜け
小さなコンクリートの階段を上がると
カラカラと音がするサッシの引き戸
薄いガラスが嵌め ....
   暗闇の中に、
   わたしはあなたの
   横顔を探したい
   満たされて静かに微笑む
   十六番目の月のように
   もういいのだと言った
   あなたの横顔を、
  ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- (o¬ω¬o)自由詩305-8-3
そろもん(幻聴の話)- みつべえ自由詩905-8-3
走り抜ける- チアーヌ自由詩605-8-3
十六夜- 嘉野千尋自由詩11*05-8-3

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