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ハエの手のこする音が聞こえるぐらい静かな夜だった
ぼくらは見つめあっていた
なにもごまかしようのない
左右がふとそろってしまった鏡のようなぼくらだった
まばたきの一回で世界が変わってしまいそう ....
なんの思い出にもならないパンをかじる
作った人も売った人もおぼえていないパン
レシートもなければ味もない
名前はなんだっけ

そもそもほんとうにパンだっけ

おなかのこどもはもうあいたよ ....
nm6さんの辻野克己さんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
20万年目の浮気- 辻野克己自由詩504-7-15
パンにならないか- 辻野克己自由詩604-7-3

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