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砂浜のない水たまりがさみしくて砂時計から補充した陸
さようなら ― もとは接続詞なのだから ― 悲しむ理由はどこにもない
「リコーダーを縦笛とよぶ日 ....
一.
舞いそこねた息が
蜜擦れしている
まつげのながさは
わたしたちのいのち
二.
等分できないものをささえる
ゆいいつの幕間
背泳される 水は
....
きみのりんかくをぬいあげていく
オルガンの重さが
ひかりににていて
急に
まぶたがいらなくなる
砂糖の
あじをわかりたくて
紅茶ばかりのんでいる、午後
猫が行った
声に体 ....
一.
青を
反故にした
空
よりも
事情がある
真昼につき、
雨はふらない
二.
鋏の持ち手が緑だったことから
分け合いたくない
ままの
手 ....
一.
番号をつけるかわりに
名前をつける
えんえん正しい
回路
いつか誰かにのぞまれる手
という呪文
二.
ステップが日の長さに合わない
れんげは ....