さみしいと
雪になる
凍えて咲く花になる

産まれて
すぐに旅立った
あの子の魂なのでしょう

てのひらで包めば
睦みあって水になる
笑って
消えてゆきました
  人の心は水に似て
  器に合わせて形を変える

  だけど時には凍りつき
  器の方を壊してしまう


  水は低きに流れるが
  それは惰性の気楽さで

  時に情熱の火に触 ....
雪の結晶が晴れた空に浮かんで見える
手を合わせたいくらいだ

結晶ほどの重さに すぐ溶け出す定めにも幸せと感謝を
捧げたい

 嬉し泣きで泣きっぱなしの世の中になればいい

そんな雪綿 ....
散らかった新聞紙やカップヌードルの食べ残しに紛れて
暗号が見え隠れするこの部屋で心の銃をみがく狙撃手
ぼくらは思想をもたないトラブルメーカー

いまさら乱数表でこの世界のキーワードがやりとりさ ....
私はここに存在している
どんな時も
あなたが頁をめくれば

私はここに存在している
あなたが笑っている時もあなたが泣いている時も
私は笑っているあなたを泣いているあなたをここから見ている
 ....
スローモーションに

望む 

測り知れない

されど

測りたい

己の器を

自分史のページは

いつになれば

プロローグに辿り着くのか

王道なしと 

 ....
夜は雨
どこからか雨
水を弾くタイヤの音
通りの向う
どこかで屋根を落ちる滴

私はここにいて
眠る人のことを思う
生き満たされぬ人を思う
又ここにいて
眠れぬ人のことを思う
燃 ....
ひとりで生きられる
生きられない

それとも、ひとりで生きざるを得ない

わたしってどれなんだろうね




無責任ってわけじゃないけど
ちょうど
満員電車のなかで誰かに寄り ....
                  
             男は単純にうそをつく
             あなたは人にうそをつかないため
             自分にうそをついてしまう ....
人は一人だと知ったのは
夕暮れの空き地に隠れたときだった
もう帰るもんかと思ったけれど
戻るしかない自分を恨んだときだった

なぜ子供は親を選べないの
なぜ生まれる場所を選べないの
親は ....
 
 
不安な気持ちでたまらない、と
夜、入院している父から電話があったので
病院まで行く
今日はリハビリ頑張りすぎて疲れちゃったんだね
そう言って落ち着くまで父の頭を撫でる

その帰 ....
 
なぐさめ方が
せつなすぎるから
苦笑してばかりいたけれど
ちゃんと泣いてくれる君の横顔を
ろくに見ることもできないで
最後にはいつも涙が零れていた

北風が目にしみるね
ふたりの ....
「死んでしまいたい」が口癖な君に
「生きていれば良いことあるよ」
と言いかけて言い切ることができなかった

それを時代のせいにしたところで何になるのだろう

夢とか希望を持ち難いこんなとき ....
ありがとうを言い忘れて
今日もぼんやり青空を見る

さようならが言えなくて
今日もぼんやり夜空を見る

君に伝えたい
コト
いっぱいあるんだ

明日の朝
誰もいない原っぱで
手 ....
鳥はいいなぁ
と誰かが言った

鳥のどこがどういいのか
説明こそしてくれなかったけど
何となく理解できた

きっと空を自由に飛びまわれるから
なんて単純な理由なんだろうけど
 ....
 いい子ねえ、って
 大人からいつも
 あたまをなでられていたから
 ぼくはおおきくなれなかったんだ


と、いって
そらちゃんは笑う


海のみえるブランコが
そらちゃんのなき ....
愛しているという言葉自体には
愛しているという意味は無くて
貴方が喜んでくれた時
初めて言葉は輝きを放つ

ありがとうという言葉自体には
ありがとうという意味は無くて
貴方が笑い返してく ....
上には何かがあるらしい
「上を向いて歩こう」
そんなことばに勇気づけられたり
「上を向いてもきりが無い」
そうなんだよねと頷いてみたりして
お空だなんて恥ずくて言えやしないけど
上にあるら ....
汚れてしまったら洗いなおせばいい
破れてしまったら縫い直せばいい
だけど捨ててしまったら
どうする事も出来なくなる

掛け違えたら着直せばいい
シワになったら熱を与えればいい
 ....
乾いた部屋の中で 僕は
水をこぼしてしまった
慌ててティッシュやタオルに吸いこませるけれど
水はカーペットや毛布の中に染みていった
ため息が空中で停止するくらいに
時はぬかるんで 流れがよど ....
 明日も走るだろう。
 ただ光を求めて。
 
 ひたすら走ろう。
 闇を振り切る為。

 真実はここには無い。
 いつも僕の一歩先にある。
人は死ぬ

すべてを終える

前に




人は死ぬ

誰かを残して

何かを残したまま






人の死を

笑うなよ



今もど ....
教室にあった1つの星が
逃げるように走り去った
彼女は多くの願いの的だった
「どうか1日も早く 消えてくれますように」

夜がくると僕は足早に家路を辿り
小さな部屋で息を潜める
真っ黒な ....
僕の心の海鳥たちよ
涙を拭いてやって来い
白い翼広げて潮風をつれて来い
悲しくなんかはないけれど
僕の心の海鳥たちよ
僕に勇気を与えておくれ
たったひとつの道をみつけるために
大空へはば ....
眠れない夜を
いくつも乗り越えてきた
思い出と傷を抱えて
何度も足元をすくわれなかがら
それでも乗り越えてきた

救われることなんか
ちゃんと願えないくせに
夜明けが来ることに
涙が ....
このアパートに住み着いている猫の話では
世界はすでに終わってしまったらしい
猫は目を細めて悲しそうにしているが
世界がいつ始まったのかまでは教えてくれなかった

仕方がないさ、と猫は言う
 ....
どんなに難しい本を読んでいたとしても
喜怒哀楽
たった4文字に人のこころは捕われて
(それってほんとだよ
いつになったら大人になれるのかな
つまらないことに腹を立て
投げつけたことばの痛み ....
気が付けば
今日の昼はとてもさむい

一羽の黒い鳥が
窓の外で縮こまっているのが見える

「じゃあ、これが最後だね。」

携帯の奥、
凍るような一言

中々出ない一言を振 ....
空高く飛ぶ鳥のように 僕らも一緒に飛んでみようか・・・

どこまで飛べるかなんて、誰も分からない。
何が待っているのかなんて、誰も知らない。

例えそれが自分のことでも、何もわからない。
 ....
寂しさは忘れてしまえる
それが怖くて 怖くて

犬を撫でていると
怯えた体が小さくなっていって
首輪の鈴になります

だから寂しくなかった

一人で生きていけることを知ったとき
夜 ....
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