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夥しいひかりを散りばめた空が、
みずみずしく、墜落する光景をなぞりながら、
わたしは、雛鳥のような足裏に刻まれた、
震える心臓の記憶を、柩のなかから眺めている。

(越 ....
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十二月の眠れる月が、遅れてきた訃報に、
こわばった笑顔を見せて、
倣った白い手で、ぬれた黒髪を
乾いた空に、かきあげる。
見えるものが、切り分けられて――。
伏せられ ....
    1 追憶の街

(そこを曲がると目的地だ。
(たくさんのヒヤシンスの花が僕たちを見ている。
(そう、あの青い塔のある丘まで競争だ。
(君の長い髪がそよかぜにのって
(春を歌っている ....
一、 某月某日 冬

凍る雨を浴びつづけて、一年を跨ぎ、
わたしの頬は、青ざめて、
虚ろな病棟の、白い壁に残る、
黄ばんだ古いシミに親しむ。
難い過去を追走する暗路を、
エタノールの流れ ....
十さんの前田ふむふむさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
不寝番—みずの瞑り__デッサン- 前田ふむ ...自由詩28*07-1-3
廃船——夜明けのとき__デッサン- 前田ふむ ...自由詩29*06-12-16
三つの街—浮遊する断片- 前田ふむ ...自由詩18*06-10-24
青い声が聴こえる日___デッサン- 前田ふむ ...自由詩19*06-10-2

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