すべてのおすすめ
ある日を境に
名前も住所も失った

私はただのコンマでしかなく
コンマでいるのは
たいそう居心地が悪い

誰か一人でも
私の名前を思い出してくれないものかと

お茶ばかり飲んでいる ....
届けられたのは
便箋にして二枚の
こころの欠片でありました




丁寧な挨拶の他には
少しの友情のような気配



けれど



こころ火照らせるには充分な
あなた ....
愛してる と
届かない は
どうしてこんなに
同義なんだろう

影ふみの
鬼のように

ほんとうは
君だって知ってる
ただ
それをまがいものだと
決めつけたりしないのが
僕ら ....
ミラーハウスで求め合わないか

前と
後ろと
右と左と
斜め、っていう曖昧な角度も
加えて
つまりはすべて

求め合う姿は
すべてに映るさ
求め合うふたりに
すべてを魅せる ....
からからん、と
コップの中で
氷が鳴るのを聞くたび

胸がきゅうぅっ、と
縮まるような気がする

あまりにも
切なくて儚げで
でもきりっ、とした
氷の音が

私の別れを
思い ....
気がつけば
見上げるのを忘れるほどの暑さ

八月の太陽は
僕の服を一枚ずつ脱がしてゆく

ぜんぶ脱ぎ捨ててしまおう

そう思えるくらいの
光線を放っていたはずなのに

いつの間に ....
ひとりぼっちのダイダラボッチ
大きな花が欲しいと言いました
何故?
花占いがしたい
何を占うの?
昨日はどこに行ったの?
明日はどこから来るの?
愛はいつ見つかるの?

私は言いまし ....
色を重ねました
あの人に合うように
あれに合うように
あそこに合うように

そもそも その 最初は白かった 紙に
はじめに 鉛筆で 何の輪郭を描いたのか
下書きを
覚えて ....
きらきらした
しずくが
そらからおちてきて
てをのばしても
とどかずに
じめんで
ぱちん
とはじけました
どうして
もっとはやくに
きづかなかったんだろう
もうにどと
うけ ....
四六時中の想いは

必要以上に
君と僕とが不可欠だから

必ず壊れてしまうよ


はぐらかそうって魂胆じゃなくてさ

短命に舌鼓は
哀しいなって思うんだ



ほのか ....
ふと気付けば夜の闇
棒のような足を動かし
やっと山から出た

そこには町があった
町は不気味なほど静まりかえっている
町を歩き回ってる時にこんな声が聞こえてくる

「ようこ ....
瞳の中でしか広がれない青空は

手を差し伸べてもらえないその悲しさを

今日も涙にしてしまった
日に焼けた古びた手は
私の知らない
たくさんの出会いをつなぎ
また別れをもつなぐ

いろいろな色の数珠
ひとりひとりの私連珠
ふるえる手で
なぜか
繊細な作業を
つづけてゆ ....
   余白は
   空

   何色に
   見えるかは

   ボクが
   決める


   コトバは
   雲

   何の形に
   見えるかは

   ボクが ....
夏って俺の季節
毎年 どこの浜辺でも
ビーチパラソルと俺の歌
つまり
俺って「夏の顔」

だのに
ちょっと「夜の顔」と一杯やったぐらいで
サシで飲んだ訳じゃなし
シャブのひとつも落と ....
わたしのいうことがぜんぶうそで
わたしがあなたのことをあいしていなくても
あいしてほしいの
だってわたしはもうあいすることに
つかれてしまったから
わたしがあいさなくても
あいしてほしいの ....
九月三日、僕は死んだ
メキシコのティファナで

 黄色い風は心をすかし
 物売りの少年は
 人生を今だと言う


二月十日、僕は死んだ
ポルトガル領マカオで

 外国の顔 ....
刈り入れ、葉、枯れ

わたしたち。   

貧窮は カタカタ  呼ばわる
明るさについて。

茎が折れ、そのあたりを、
嗅ぐ。     鼻孔、ひらき、
足も萎え、
何度もなぐられた ....
あなたにわたしのことなんか
わかるわけなんかないでしょ
死んじゃえ
死んじゃえ
死んじゃえ
後悔先に立たず
4つ打ちのビートに乗せて
今夜お送りする
ハウス
ハウス
ハウス
あの ....
赤子の手をひねるように
詩をひねる

エディタを操る
手の速さは
詩作の早さ

私 毎日だってできちゃう
十月十日は昔の話
毎夜できた 赤子たち
列をなして画面に向えば
出来ちゃ ....
お嬢の小唄を
宙に放れば
おてんと様が照らしてくれる

小僧の小唄を
地に撞けば
根っこの隅々しらべてくれる

手毬唄、ひとつ
この手に優しい
中身かどうか
優しくこの手に帰 ....
昼食を食べに近所のファミレスへ
夏の強い日差しの下
ふらふら自転車をこいでゆく

クーラーの効いたファミレスに入り
腰を落ち着けると
壁に取り付けられたテレビの中は
ニューヨーク・ヤンキ ....
まるではみ出した水彩画を上手くごまかそうとするみたいに
わたしはそっと何度も自分自身に修正を加える
涼しい風が吹き二階の部屋の窓からは青く広がる田んぼが見える
ベッドに寝転べば風の音とシャラシャ ....
その日
生まれてくる
いのちのために
地球は
美しい嘘を吐き続ける
今にも泣き出しそうな空
鬱屈する憶いまで塗り込めていく

しらちゃけた大地に空が投げキスのダイブ
待ち詫びた花弁にもジャンプ
透明な繭になって落ちてくる
ぽたぽたと追憶を綴る
忍び込む甘 ....
時を刻むより他に
自分にはすべきことがあるんじゃないか
時計は思った
けれど何をしようにも
手も足も出るわけがない
ただ柱にぶらさがって
そこはそれ時計の悲しい性なのだろう
正確 ....
ああ 空に降る
冷たいしずくよ
どうしてそんなに
私のほほを濡らすのか

ああ あの暗い空から
美しいしずくが
いくつも沈んできて
今ここで つどうのか

冷えた手足は
あやしく ....
もともと
あてになる眼ではないけれど
それでも
夕陽の色彩くらいは
心得ている

川辺は 減速を始めている
木立は 瞑想を始めている
鳥達は 安息を始めている
あきらかに夕陽の時 ....
totoさんの自由詩おすすめリスト(28)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
コンマ- スプート ...自由詩5*05-8-11
速達- 銀猫自由詩10*05-8-9
影ふみ- umineko自由詩3*05-8-7
ミラーハウスで- 千波 一 ...自由詩19*05-8-6
氷夏- クラウン自由詩7*05-8-5
八月の太陽- ベンジャ ...自由詩6*05-8-5
ダイダラボッチのいるところ- クリ自由詩8*05-8-4
- HARD自由詩5*05-8-4
さよなら- アンテ自由詩6*05-8-1
微香性- 千波 一 ...自由詩11*05-8-1
皆月町- HARD自由詩8*05-8-1
青空- 純太自由詩705-7-31
私連珠- 玉兎自由詩8*05-7-25
円空- 043BLUE自由詩705-7-23
想い出のサマーシーズン- 恋月 ぴ ...自由詩2*05-7-22
ひらがな- チアーヌ自由詩905-7-21
生と死のリフレイン- Tsu-Yo自由詩405-7-20
麦畑- るか自由詩27+05-7-18
ハウスハウスハウス- チアーヌ自由詩705-7-17
裸王- 恋月 ぴ ...自由詩2*05-7-17
手毬唄- 千波 一 ...自由詩17*05-7-15
ボールパークに夢を_〜海を渡った侍_松井秀喜に捧ぐ〜- 服部 剛自由詩6*05-7-9
静かな午後- チアーヌ自由詩705-7-8
- 角田寿星自由詩605-7-6
*砕け散る*- かおる自由詩12*05-7-5
時計- たもつ自由詩3205-7-4
雨の奏鳴曲- 春日野佐 ...自由詩3*05-6-28
夕陽が堕ちる- 千波 一 ...自由詩15*05-6-26

Home