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その花は
涙をあつめた
毬のようで

降りつづく
雨の重さに
身を委ねて

香りもせず
散りもせず
ただうつむき

けれど私は
その毬から零れた
微かなうたごえを
た ....
自転車のかごに乗っていた子供の瞳はこうだ。―見てはいないが、映している。
映されていた、天使は、大人になるための訓練をしていた。それというのも
見過ごす事で、無疵のまんま成長したがる人間がたくさん ....
目を 吐き
草を 食べ
今生の 別れに今 抗うものがあれば


砂糖で できた林檎を
黒風呂敷で 包み
きびすを返そう

つかんだ者は やがて堕ち
つかまぬ者は 行ってさ ....
夢の中で花が咲いた
見たことの無い花
見たことの無い色
夢みたいにきれい
あの日から
わたしのからだは
透明なゼリーに
くるまれていて
それはずっと
あなたの温度を保っている

その感触は
やさしくて あたたかで ぷるるん

いつまでも
その中にいては ....
土砂降りで
街は
真っ白に
光っていて

おれは
雨の終わる場所を
ずっと
探し続けている
青白い踊り子たちが
フォークから零れ落ちたコーンに
見とれてる間に
輪郭を失ったこの口を
青林檎のちぎれた指先で
そっと息を止めよう

トロピカルドリンクが売り切れる前に
ゆうべのお日様と反対側の窓から
パリっと香ばしいクロワッサンとカフェオレを照らしていく
キッチンでは片手に乗るのからホームベースほどのお弁当箱に
基本は20品目の彩りと怒りと愛情をつめていく
 ....
この手には限りがあることを
渋々から卒業をして
潔く
承知出来るようになったんだ

五本の指は五本でひとつ
二本の腕は二本でひとつ

一生懸命になるのではなくて
一生懸命にならざ ....
狭い区切りの空間の中で
わたしときみの会話は
相変わらず
節のない言葉を
詰まりながら会話するだけで
同じ空気を吸って
吐いて
二酸化炭素が充満しきったところで
さらに酸欠してしまうよ ....
梅雨の夜風に混じり込む体臭の湿気
雲にまいた砂混じりの渇いたため息
無気力にぽっかりあいた満月の
光子すらはらんで
みな本当の風を知らない

それらをすっかり失われた
古代の技術で精製し ....
彼のお兄さんと会った
彼のお兄さんは産まれなかった
彼のお兄さんは彼よりもカッコいい
そして彼よりも優しい
彼のお兄さんに抱いて欲しくなった
どうかわたしを愛してね

どうしてあなたは産 ....
{引用=晩夏におとずれた出会いを、わたしはいとおしくてたまらなかった。}


最初のデートでどこへ行ったかも忘れてしまうくらい、あなたのことだけを見ていたので、わたしたちにはアルバムをつくる時間 ....
八月のさかなさんの自由詩おすすめリスト(43)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
紫陽花- 落合朱美自由詩11*05-7-8
狂った夕立- プテラノ ...自由詩4*05-7-8
棲む- 山内緋呂 ...自由詩905-7-7
夢の花- チアーヌ自由詩405-7-5
透明の中で- フォマル ...自由詩20*05-7-5
雨の終わる場所- 大覚アキ ...自由詩1005-7-4
ゴールドラッシュ- デニスホ ...自由詩4*05-7-2
*黄昏まで47秒*- かおる自由詩9*05-7-2
穏やかな陽のなかで- 千波 一 ...自由詩12*05-7-2
被害妄想情熱派- 無知アコ自由詩2*05-6-30
風に揺れる枝が言葉ならば- たりぽん ...自由詩705-6-29
彼のお兄さん- チアーヌ自由詩805-6-28
清算されてゆくかなしみに- 望月 ゆ ...自由詩11*05-5-7

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