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「球の描き方」





水の中で目を開けた
融けなかった青が
からだのなかに入り込もうとしている
皮膚のあいだから
――それは恐ろしいことだった


夕方が近づいている
 ....
そらが
あおい
きみの眼とおんなじに
きみはともかくきみの青い眼はすきだよ
「ゆうれい列車」




ホームで下を向いていたので
うっかり
ゆうれい列車に乗り込んでしまった
しまった
向かい合った二列のゆうれいたちが
脚をそろえて腰掛けている
脚は途中か ....
「シエスタ」





ふたりでシエスタ
手をつないで眠る
肩が重なるくらい
寝息が前髪を揺らす、くらい


ぼくら同位置に同時存在できない
だからせめて、出来るだけ近くで
 ....
再生



何もない荒野に
芽が吹き雨が降り

もう一度すべては
はじまってゆく


空は青いよ
海も青だよ

新しいいのちが
生まれる場所


燃え上がる、
緑 ....
「気球」




気球に乗って
ぼくは旅に出る
今 ふくらましてるとこ
きみは
地上に立って
それを見てる


ぼくはたぶん
他の人らとそりが合わなくて
もうずいぶんつか ....
午前十時


午前十時過ぎの
屋上でひとり 夢を見てる
螺旋階段を
上るきみ
をそっ と見つめていた

代わるがわる色を映す
水 たまりの空みたいに
流れているようで
留まって ....
千波 一也さんのソティロさんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「球の描き方」- ソティロ自由詩17*07-7-25
「extreme」- ソティロ自由詩2*07-7-11
「ゆうれい列車」- ソティロ自由詩18*07-5-10
「シエスタ」- ソティロ自由詩10*07-5-8
再生- ソティロ自由詩5*07-4-29
「気球」- ソティロ自由詩5*07-4-26
午前十時- ソティロ自由詩10*07-3-28

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