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となりに座っても よろしいですか
わたしの喪失は たぶん
あなたほどではないのに
あつかましいお願いですが いっしょに
すこし泣いてくださいませんか
みんなはやく おとなに
なろうね なぜって 
こどものころは だれでも
ひとことで せかいをほろぼす
ことばを しっているから
おとこの乳首はさみしい ふたつの
わすれられた 夢のあわいに
ひらかれる とおい戦線
それを おんなの指が
不思議そうに つまむ
遠くばかり みていると
いまを みうしなってしまうけど
遠くをみてないと じぶんを
うしなってしまうから
いつでも星を さがしているんだ
ただよって ふかく 
抱かれて ひろがり
水となって しかし
すべてを忘れ 風の   
かなたで あふれる
かわべりで おにぎりを
たべているとき ライオンがきて
たてがみをはずし じゃぶじゃぶ
あらいだしたら まちがっても
めをあわせては いけません 
おとこが さばくで 
星を かぞえている
ひとつずつ 指さして
いまにも 泣きだしそうな
顔で けしている


●関連作品
海難の話→http://po-m.com/forum/sho ....
星を なくして
みすぼらしいまま
たおれるたびに 砂をつかんで
たちあがる はてしのない
夢のなかに いるとしたら 
はじめからなにも
なかったみたいに きみも
ぼくも いつか消えるから
もっと傷つけあおう ふかく
愛しあおう いさぎよく
ホントの詩を語りに
風のなか 集まろう
みんなが いっせいに
この指 つかんだので
ぽっきり 折れちゃった
手をつながない
なかよくしない
月のうらがわを
のぞいても
とびこんだりしない
剣士がドワーフに めくばせをした
魔法使いが呪文を となえはじめた
ぼくはあわてて お姫さまをマントにかくした
「汗くさいわよ」
「うわ ごめん」



●関連作品→http://po ....
苦悩のあたらしさを
うしなって 道がおわる
そこに はこんできた自分を
泣きながら捨てると
また道が はじまる
こわれた たましいの
かけらが 寄り合って
ぼんやり ひとの
かたちを つくっている
影がないので それとわかる
だれかれかまわず 噛みついて 
信者をふやしているが
きみだけは天然のまま
わたしを
蹴ってほしい
麦藁帽子の匂いがする
古ぼけた写真のなかで 
あしあとが波にさらわれている
すてられた古時計のように
何かが少しずつ狂っている
こんがらがった平和の
リングを ひとつはずして
のぞきこむと 青空のした 
コロシアムで こどもたちが
ペットを たたかわせていた
しきたりにそって やりすごそうと
しちてんばっとう しているうちに
かどがとれて しあわせなんですが
まんまるなので さかをころがりだしたら
もどってこれないきがして こわいんです
おんなが なぎさで
砂を かぞえている
いくとせも いくとせも
なみだと 朝焼け色の
大漁旗を まちながら
すてきな しっぽのある
いきものを もらった
まちがって しっかり
聖水で 洗ったら
死んでしまった
女子高生グッズに
なりたかった
犬と
ならんで
舌をだしている
たがいに ガラスの顎を
つきだして うちあった
なかまたち 言葉はいつでも
致命傷になるから タフネス!
生きていたら また会おう
妖精に ひっこぬかれたとき
となりに咲いていた きみを
ひっこぬいた ひとりでは
こわかったんだ ごめんね
おもいっきり ひっぱたいていいよ
いま すれちがったひとの
顔のうろこが すこし
はがれていたよね なまぐさく  
だれしも さむいものを
海に はこぶ途中なんだ
前へ どこまでも進むのが
希望の原理です
その道は きみ自身の
背中の扉まで つづいているから
いまは ふりかえるな
銀杏の枝に 月が
ひっかかって ゆれているから
それとなくわかる 風の道を
じぶんのいない 未来のことまで
しのんで あるいてきた 
いまのは世界中の石像が
月のちからにひかれ
変身しようとして
均衡をうしない
たおれて砕けた音だ
こどもたちは でかけたから
ふたりで ひきこもり
ちちくりあいましょう
さんかくもくばにのって 
いけるところまで いきましょう
千波 一也さんのみつべえさんおすすめリスト(88)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そろもん(告別の話)- みつべえ自由詩706-5-26
そろもん(禁呪の話)- みつべえ自由詩906-5-18
そろもん(哺乳類の話)- みつべえ自由詩1506-5-16
そろもん(視力検査の話)- みつべえ自由詩1006-5-13
そろもん(言海の話)- みつべえ自由詩706-5-11
そろもん(遠足の話)- みつべえ自由詩1206-5-2
そろもん(ロマンの話)- みつべえ自由詩306-5-1
そろもん(疑惑の話)- みつべえ自由詩506-4-30
そろもん(銀婚式の話)- みつべえ自由詩306-4-29
そろもん(集会の話}- みつべえ自由詩606-4-28
そろもん(マナーの話)- みつべえ自由詩806-4-26
そろもん(ボスキャラ接近の話)- みつべえ自由詩406-4-25
そろもん(歴程の話)- みつべえ自由詩1006-4-21
そろもん(常夜灯の話)- みつべえ自由詩1106-4-19
そろもん(ドラキュラの話)- みつべえ自由詩606-3-13
そろもん(アルバムの話)- みつべえ自由詩406-2-23
そろもん(知恵の輪の話)- みつべえ自由詩306-2-9
そろもん(ピークの話)- みつべえ自由詩606-2-6
そろもん(海難の話)- みつべえ自由詩406-1-31
そろもん(悪意の話)- みつべえ自由詩906-1-18
そろもん(修学旅行のアルバムの話)- みつべえ自由詩206-1-10
そろもん(わが友の話)- みつべえ自由詩606-1-6
そろもん(道ずれの話)- みつべえ自由詩605-12-22
そろもん(木枯の話)- みつべえ自由詩505-12-19
そろもん(はなむけの話)- みつべえ自由詩805-12-17
そろもん(来歴の話)- みつべえ自由詩605-11-25
そろもん(幻聴の話)- みつべえ自由詩905-8-3
そろもん(大人の話)- みつべえ自由詩405-7-3

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